小児ワクチンを打たせないと言ったら義母が発狂していた。
コロナワクチンと違って小児ワクチンは表に出てる情報が少なく、情報収集に難儀した。相手方に紹介したのはナカムラクリニックのブログ記事
https://nakamurablog.jp/2022/10/26/小児ワクチンについて/
この中のポールトーマス博士の研究の部分をスクショして送った。すると元記事を求められたのでそれも送ると、記事の中身を見る前に中村先生の他の記事から「手かざしの効果」というタイトルを探してきて、この医者頭おかしい!手かざしで病気が治るって言ってる!と言ってきた。手かざしで病気が治るとは言ってないから記事の中身は読んでないんだろう。当然私が送った記事に関する言及もない。情報提供者の私に対して失礼だとは思わないんだろうか…。
自分の思い込みを否定する情報への拒否反応でそうなったんだろう。言ってる人の人格を否定することでこの人の言ってることは全て信用ならないと結論づけて安心する。
対して見せられたのはYoutube動画。内容は概ね次のとおり。
・ワクチンは炎上案件だけど自分の考えを言うくらいならいいよね。押し付けてるわけじゃないし。・水銀が怖いっていう人いるけどWHOが2003年に安全宣言してる。その量を毎日飲んでも大丈夫だと言ってる。・怖がってるのは無知であるが故。・打たせなかった友達の子供が肺炎球菌で死に、ずっと後悔してる。後悔するくらいなら打てばよかった。・打たない人は自分のことしか考えてない。祖父母に移す可能性があるのに。・医療従事者になるなら打ってないと実習とか受けられない。職業の自由も奪うことになる。
製薬会社から金もらってんじゃないかっていうくらい典型的なワクチンキャンペーンだ。一部のこと(しかも嘘)を全体のことのように見せ、毒性を恐れる人を小馬鹿にし、感染症の恐怖を煽り、思いやりの心に訴えて接種に誘導している。
違和感がありつつもパッと反論が浮かばない人のために解説しとくと、まずWHOが安全と言えば安心するんですかという話。WHOや厚労省が大丈夫と言って後からやっぱり嘘でしたということはいくらでもある。同じ物質でも飲むのと注射するのじゃ全然違うから毎日飲んでも云々は関係ない。仮にほんとに安全だったとしても、水銀単体で大丈夫だからワクチンが大丈夫とはならない。アルミニウムは水銀が血液脳関門を突破するのを助ける働きがあるし、グリホサートと水銀の組み合わせで毒性が増すことも分かっている。さらに、安全検査したのはワクチン一本分の水銀であって、何十本も打った時の安全性など当然考慮されてない。
友達の子供が死んだという話はワクチンキャンペーンでよく使われる手口だが、肺炎球菌の5歳未満の死亡例は2018〜2021年で6例だけだ。こんなレアケースの人と友達とか、十中八九作り話だろう。実話という証拠がないのだから胡散臭い動画の域を出ない。
他人に感染させないとかいう理屈は、感染予防効果があればの話。有効性が証明されているのならまずそれを示すのが筋。そうでなければ集団免疫などというのは思いやりの心に漬け込む詐欺。医療従事者になりたいのならそのときに自分の責任で打てばいいだけの話。なにも免疫が未発達の乳児期に打つ必要はない。
片や良心ある小児科医が3324人もの子供を10年間にわたって追跡し、ワクチンの接種有無別に病歴を記録、分析し、職を失うリスクを冒してまで世に出した論文。片やユーチューバーの胡散臭い与太話。どちらを参考にすべきかは子供でも分かるだろう。
この件に限らないが、答えのない問題だから双方が納得するのが大事とか、どちら側にも言い分があるから折衷案でいくことが中庸だとか思っている人が多いように思う。だが、思考力が足りないせいで答えがないように見えても、実際には正しいか間違ってるかの問題だということは意外と多いものだ。今は自分の頭でものを考えなければ、下手すると命を取られる時代である。双方が納得すれば行く先が地獄でも構わないのか。正しい意見と間違った意見の中間を取られても正しい側はたまったものではない。