クロックジェネレーターは高かったがMutec MC-3にした。FOC-3はクロックの精度以外の対ノイズ性能やワードクロックへの変換精度が不安だったのでパス。データ上は2万円台で評判のいいARC SyncGenの10倍の精度があり、安物とは一線を画す性能を持っていることがわかったし、スイッチング電源であるもののちゃんとノイズ対策をされた割といい電源であるという情報も後押しした。
クロックケーブルはサイバーシャフトのを選択。音は最初の一週間くらいは違いがよくわからなかったが、それ以降特に打楽器の定位や立体感で差が出てきた。
とはいいつつ、1ヶ月後に一旦外したときはあまり変わらず焦った。だがしっかり聴き比べると、打楽器の立体感(特にシンバル以外の目立たないやつ)が向上し、音の凛々しさや躍動感が出てくるのが分かる。
後日電源の配線を見直してしばらく運用し、またありなしで聴き比べると、以前よりも大きな違いを感じた。凛々しさや躍動感が出るのは同じだが、それに加えて演奏者の気配や本物っぽさがある。本物と錯覚する音に一歩近づいた。派手な違いではないが本質的な向上という感じがする。詳細は次の記事で書くが最初の1ヶ月はAV-P250+峰電FilterPlusProPureから電源を取ってたから違いが分かりづらかったようだ。
(次の記事はこちら)https://sizu.me/nacht/posts/6m53kvi8e0fu
17万の対価としては微妙かもしれない、と最初は思ったが、購入後ふた月ほどで思い直す。価格分の働きしてるよこれ。PCオーディオでも使えるものだし、将来的にクロック入力のあるDACを導入したらもっと伸びる可能性が高い。DACともクロックを同期させてみたくなった。