ホテルアフタヌーンティー

学生時代に出会った師匠(と思ってる人)からは様々な大人の遊びを教えてもらった。彼女と過ごした時間は我が人生の宝である。卒業旅行に連れてってもらったのは香港とマカオ。そこで初めてアフタヌーンティーを経験した。今は亡きインターコンチネンタル香港のアフタヌーンティーである。

初めてスコーンなる菓子を食べた。こんなに美味なお菓子があるのかと感動した。これを超えるスコーンに未だ出会っていない。実は3年後にもう一度同じ場所でアフタヌーンティーをすることになるのだが、3年後の同じアフタヌーンティーのスコーンですら、最初のスコーンには及ばなかった。思い出補正なのか味が変わっていたのか。インフレで値段は変わってないけど料理の質が落ちてると師匠が言っていたから後者の可能性もある。インターコンチネンタル香港のスコーンは直径10cmくらいあり普通よりかなり大きい。私の知る限りこんなに大きいのはここだけなのだが、初めて食べたのがここのだったので、しばらくこれが普通だと思っていた。

紅茶はマリアージュフレールのマルコポーロだった。ブルックスのアッサムティーをネットで買ってた自分が初めて高級ブランドの紅茶を口にしたのだった。学生時代は高級品を嗜むという選択肢自体が自分の中になかった。金がないわけではなかったが、特に消耗品に関しては無意識に選択肢を狭めていた。師匠からはお金を使って楽しむことを覚えてほしいと言われたものだ。今ではマリアージュフレールはお気に入りのブランドのひとつである。

田舎に住んでいるとなかなかアフタヌーンティーをする機会がない。今はテレビでも紹介されるようになり、昔よりは認知度も上がってきているから、もっとアフタヌーンティーを提供するホテルが増えてくれるとうれしい。