SR-X9000いいよね

さて、時代は進み2020年代。SR-009がマイナーチェンジして大幅値上げし、お好きな人はどうぞ状態だったところに、さらに高価なフラグシップモデルが発表された。お値段70万円。当時の者が聞けば腰を抜かすだろうが、現在は他のハイエンドヘッドホンも軒並み60万円代であり、ヘッドホンアンプも高価なので、普通に選択肢に入る。しかもこれがかなり評判がいいようだ。

音色は明るめだったSR-009よりも抑えられているらしい。SRM-T8000+SR-X9000の対抗馬がヘッドホンパワーアンプ+Focal Utopia SGあたりだと考えると、お値段は逆にお得感すらある。

SRM-T8000の実力が少々心配ではあるが、ボリュームバイパスすればそこそこいけるようだし、中域に乗ると言われる真空管由来の響きも、こちらとしては望むところだ。

ただ、気になるのが音が軽いと言われていること。ポテンシャルは高いようなので上流でいかようにもできるのかもしれないが、MSB Discrete DACと合わせても軽いのならちょっと荷が重い。

一度だけ行ったヘッドホン祭でDSP抜きにホログラフィックサウンドに感銘を受けたのがVOCEとシャングリラ。どちらも静電型だ。ただ同時に幽霊のような軽さというか淡さも共通していたように記憶している。

ネットの情報の限りでは空間表現は最も自分の理想に近い可能性が高い。同時に、音の厚みや重みという点で看過し難い弱点を持っているようだ。いや、でも低音が軽いTHA2を今も使ってるから案外大丈夫なのか?しかしニュートラルという意見をよく目にするから、THA2の美音に慣れてたら物足りなく感じるかも?

試聴したほうがいいんだろうなあ。田舎暮らしはつらい。