Goldmund THA2(10)使いこなし2

THA2は電源を入れてから本領を発揮するまでに30分から1時間かかる。英語版の説明書には、内部回路が55℃まで温まる必要があるがこれに15分くらいかかると記載されており、基本常時電源を入れておくように指示されている。日本語版の説明書では、電源投入後、音楽を流しながら15分くらい暖機することとされている。実際音楽をある程度の音量で流さなければ、電源を入れていても音が悪いままだ。電源スイッチは背面にあるのみで、スタンバイモードなどはない。アンプの寿命を考えたらスタンバイモードがほしいところだが、音のためには常時オンが理想なのだろう。だが夏は寝るときにリビングのエアコンを切るから相当な高温になる。さすがに日本で常時オンは寿命が心配になる。日本語版の説明書が電源を切る前提なのもその配慮なのだろうか。かといって頻繁に入れたり切ったりしたら、それはそれで回路に負担がかかるから悩ましい。購入後3年程度は冬のみ常時電源を入れていたが、今はコンデンサーの寿命が心配になり、1日の聴き始めに電源を入れ、聴き終わりに切ることとしている。

THA2はデフォルトの状態では能率のいいヘッドホンだとホワイトノイズが聞こえる。代理店に問い合わせるとノイズを消すことができるとのことだったので依頼したら、利得調整(初めて聞いた)されて帰ってきた。そのときは内部を見ていなかったので気づかなかったが、ゲインがHighになっている。もしかしたら利得調整せずともゲインをLowにすると解決したのかもしれない。ただ、ゲインをLowにすると音にアタック感や力感がなくなるので、能率がいいヘッドホンを遣うときもゲインはHighのままにしている。

電源の入力電圧は110V~117Vということになっている。うちの電圧は103Vくらいなので、電圧不足かもしれない。一時期昇圧トランスで110Vに昇圧していたこともあったが、トランスの質にもよるだろうし、他のノイズ対策の影響も大きいので、どれだけ効果があるか分かりづらい。電源対策が落ち着いたらそのうちまたやってみようか。