最近のヘッドホンの本革のイヤーパッドはやけに劣化が早い。昔はそんなことはなかったはずだ。Audezeの2018年以前のモデルや昔のSTAX、ZMF Atticusなどは10年以上使っても大丈夫そうな革でできていた。だが、今のぷりぷりぱっつんの黒い革は下手したら2~3年でひびが入りそうな脆弱さだ。STAX本社を紹介するYOUTUBE動画で、メンテナンスの担当が、自分が使ってても革のイヤーパッドは2,3年で劣化すると言っていた。合皮が10年もって本革が2,3年ってあり得ないと思うのだが、確かに現行のモデルを見ると、LCD-3の2020年モデルの革と質感が似ており、顔の脂や水分が多い人なら2,3年で劣化してもおかしくない気がする。
Empyreanのレザーパッドも例にもれず脆弱だ。私が普通に使っていたら2年ともたないだろう。(左右で脆弱さがかなり違うのでハズレを引いたのかも。)別に2年で買い替えてもいいのだが、メーカーがいつまであるか分からないし、買うごとに値上がりしてたらさすがにきつい。だから革をいかに長持ちさせるかで知恵を絞る羽目になった。
Audezeの専用クリームは微妙だったから使うのをやめた。今はサフィールのナッパデリケートクリームを革の状態を見ながら薄く塗っている。頻度は週いち〜月いちくらい。
イヤーパッドに肌が直接触れるとどうやってもすごい勢いで劣化する。ヘッドホンカバーのEarProfit XXL70を中央部を切り取って使っていたが、パッドの耳に当たる部分と外側しか覆ってなくても音が滲むのでやめた。
今は牛革の生地をイヤーパッドの形に切り取って耳とイヤーパッドの間に挟んでいる。
生地の種類によってすぐに油分を吸い取られてカスカスになったりするから、油分の多い生地を何種類か買って試した。
よかったのはレザーマニアで売ってる輸入革のブルガノ、それと↓の牛ヌメ革。
ブルガノじゃない方は裏地もまあまあ滑らかなので、こちらを肌に触れるようにしたら1枚で済む。ブルガノは裏地がザラザラしてるので、両面表地になるように革を両面テープで貼り合わせている。
ヘッドホンを装着するだけでもコツがいるし面倒だが、イヤーパッドへのダメージは一番抑えられる。
音はこれでも変わらないわけじゃない。音が外に逃げるためか少し横に広がる。だが許容範囲だ。