MSB DHPA(2)

しがないりーまん
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公開:2025/3/30

オーディオユニオンに問い合わせたところ、在庫があった。シルバーが1ヶ月、ブラックは2ヶ月ほど納品に時間がかかるとのこと。この違いはなんだろう。

CEC TL3 3.0はブラックを選択したが、MSBの機種はシルバーが似合う。納期が短いのもあり、シルバーにした。

でかい…でかいよお…

某ブログでハードケースに入っているというのも見かけた気がしたが、ダンボールだけだった。ハードケースなんかあっても困るからいいのだが。

さて、Goldmund THA2からこいつに買い換えるだけでは当然音は出ない。しかしおサイフは満身創痍なので、まずは予算は抑えつつ、しかし性能とニュートラルさはできるだけ確保する方針でシステムを組んだ。

DACはCDトランスポートとの相性も考え、DA3EX Analogueをスーパーリンクで接続。BNCはとりあえず付属ケーブルだ。Airbow製品はクロック周りの回路の改良により、下手な外部クロック注入では効果が見込めないほどクロックが強化されている。この値段でクロックもしっかりしているのは、おそらくそういう反則技を使ったこの機種くらいだろう。

ボリュームはエルサウンドのハイエンドボリュームコントローラー。最初はFidelixのTruphaseを導入したが、音量が絞りきれなかった。トランス式のアッテネータは、セイデンのものはHPが消えており、イシノラボの主人は先日逝去されている。いつの間にか国内で安価に手に入るトランス式の選択肢は無くなっていたようだ。悲しいことである。

インターコネクトケーブルは峰電のRAW Cable。TL3 3.0 Analogueの電源ケーブルはSirTone PWC-11008の自作ケーブル、DA3EX AnalogueとDynamic HPAは蜜蝋煮ケーブル。ヘッドホンはFocal Utopia SG、ヘッドホンケーブルは純正だ。

あとボリュームの後ろにTelos GNR miniもいる。電源ケーブルは9364。GNR以外の電源はかないまるタップを経由している。

機材が増えるのに伴い朝日木材加工のスタック型ラックを一段追加したが、側板が歪んでおりガタガタ。天板もボコボコしている。4mmほど浮いているのをゲルを挟んで誤魔化したが、二度とここの製品は買わん。

箱から出してもでかいよお…。

ラックを占領するヘッドホンアンプは他にもあるが、横幅だけでなく奥行きも長いからか、とりわけ大掛かりに感じられる。電源ランプは明るさを調節できるようだが、デフォルトでかなり控えめなので好印象。白ということもあり、全く煩わしくない。

筐体はヒートシンクの部分が大きい。内部の物量というよりは放熱や振動コントロールのためサイズが大きくなっているということだろうか。

足は金属製のスパイクで先端がゴムのような素材。これにより筐体を傷つけずにスタックできるのと、音質的な利点もあるのだろう。付属の足だと実力が出せないということもなかろうから、よほどの必要性がない限りそのままだ。

外観は、ネジが見えず、未来感はあるが、物欲を刺激されるかっこよさがあるかと言われると微妙。モノリス的な外観は好きだが、平べったくてでか過ぎるのがちょっと惜しい。

電源を入れると筐体はそれなりに熱くなるが、熱くなるまでに30分以上かかる。フロントの電源スイッチをオフにした状態でもランプは赤く点灯しており、スタンバイモードであるようだが、筐体は冷たくなる。音楽を聴くまでに1時間以上暖機させるようにしているので、電源入れ始めとの音の比較はしていない。仕事から帰って電源を入れ、1日の終わりに消す。これはTHA2の時と同じだ。