はるゆきてレトロチカ感想(ねたばれ)

naco
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⚠️エンドクレジット後の終章後シナリオのネタバレも含みます。

クリア後シナリオまで観ました。面白かった〜!操作できる火サス!不老の果実が伝わる一族で起きた殺人事件。漂う横溝感(大好き)。

実写ってどんな感じかと思っていたんですが、ストーリーに入り込みやすくて良かったです。

私は最初、編集者・明里さんのことを疑っていて、というのも主人公側にいるものの推理パートや本編での推理には参加しないし、ならこの配役なんなん?と思ってました(単に探偵役ならはるかと永司だけいれば成立する)。事件について議論する中での言動がはるかや永司と一致してないことがあったのも理由です(伊夜さんの消息を辿ろうとしたときに尻込みしたり、その他のシーンでも微妙な表情を浮かべていたりした)。

ですがストーリーを進めても推理パートで明里さんについてはほとんど情報がなかったのでさすがに真犯人枠ではないかーと思いました。

推理の成績こんな感じ。

1章 せつ殺し→犯人当てクリア。

2章 西鞠殺し→犯人当てクリア。

3章 かな子殺し→犯人はわかったけどトリックが一部わからずミス。

4章 元永殺し→トリックはわかったけど犯人がわからずミス。

5章 脱出→隠し扉解錠でつまづく

6章 →赤椿の正体わからず

赤椿の正体、「わからん!全員怪しいっちゃ怪しい!」ってなってしまって。5章で永山を殺したのは常盤子、なら赤椿は女性かーくらいにしか理解できてなかったです。

さすがに桐生さんはないか…?じゃあ蓉子さん?って選んで間違い。まさか呼ばれてきたお医者さんが赤椿と思わなくて。1章で四十間家に現れた探偵西鞠真琴(仮名)、胡散臭さ全開でしたが桐生恵に雇われた役者、って聞いて納得。あのシーンだけ演劇っぽかったもんね…。

1人の俳優が複数の役を演じるマルチロールシステム(これオリジナル用語?ググったらレトロチカがトップに出てくる)は最初だけ少し違和感ありましたがすぐ慣れて、これなら映像でも叙述トリックぽいことできるのでは?って途中からぼんやり思ってました。過去の赤椿を現代の赤椿役の俳優さんに演じさせなくて済むからそのへんに活かされてるのかなーと。終章まで観た時点では。

が、クリア後シナリオ。

賢木如水=山瀬明里!!

予想外のところから綺麗にトリック決められてブチ上がってしまいました。男性と思っていた賢木如水が実は女性だった。明里さんのこと疑ってたけど如水とは思ってなかったので。

思えば佳乃と如水の会話や佳乃父・元永とのやりとりで違和感を感じたシーンが多々ありました。

4章で佳乃と如水が宿に入った時、女将から同室でもいいか尋ねられるシーンでの「空いていれば別室で…」や元永から「佳乃のことをよろしくお願いします」と頭を下げられ如水が引き受けるシーン。

この辺りで私は「え、如水と佳乃、行動共にするうちに恋仲になってる???17歳の女子に手出したの如水??けしからんくない?」と変なカンチガイ妄想していました。

だって如水が男性なら宿は聞くまでもなく別室だし(カップルとかでなければ)、元永も急に現れたどこ出かもわからん同行者の男に大事な娘のことよろしく頼まんでしょと。(ただ、その後の草粥のシーンは保護者と被保護者って雰囲気でしたので、恋仲ではないと考えを改めたのですが)

でも如水=佳乃の母=元永の妻(内縁の妻?)ならそりゃそう。

シナリオの中では平岡裕太さんが演じてる如水が実はまさか女性とは。あちこちで引っかかっていた違和感が終章とクリア後シナリオで回収されてくのが気持ちよかったです。ヒントいっぱいあったからミステリー好きの人だとここまで見抜いちゃうのか…?

ちなみに弥宵さん=佳乃もびっくりはしましたけど弥宵さんは「誰か」なんだろうな、という気はしてたのでスッと納得。

最終的に不老3人も出てくると思いませなんだ。実はトキジクはインチキで…ってパターンもありかと思ったのですが。真犯人の服毒は悲しい結末ですけど100年憎しみを抱えて生きてきた赤椿にとっては救いでもあるかもしれないし、なんとも言えません。

とにかく後半に差し掛かってからは真相が気になり一気に最後までクリアしてしまいました。ありがとうございました。