syrup16gの良さはなんといっても歌詞のダサさである
ダサさってなんだかんだいって皆好きだよね
だって生きることってかなりダサいし
ダサくない生活なんてフェイクだなとすら思う
"Your eyes closed"はアルバム"Mouth to Mouse"(2004)に収録されてるラブソングなのだけど、好きな人といるときの独特な浮遊感と頭がバカになる感じをめちゃくちゃリアルに表現してる
とりあえずAメロの一部とサビの歌詞を見てほしい
あなたと出会って ただそれだけで
すばらしくなって 後悔なんかしないで
来週になってもそうで 再来週も多分そうで
永久にそのようで
(略)
愛しかないとか思っちゃうヤバい
抱きしめてると死んでもいいやって それじゃ嘘つきか
たいしてすごいこと起こらないけど 全部満たされた気持ちになる
ね、ものすごくダサい
でもこんなにリアルなラブソング他に知らない
人と深く繋がるって普段たくさん考えて取り繕って構築した自分が解れていくことだと思う
弱くなって頭が悪くなって自分が自分でいられなくなると同時に硬い殻のなかにいた本来の自分と再会するような、そんな喜び嬉しさがある
でも、浮かれた歌詞とは裏腹な薄暗いメロディはその喜びは絶対に長続きしないこと刹那的なものであることを表現してる
うっすら死の匂いすらする
私はこの曲のそういうリアルさがたまらなく好きだ
絶対に終わる、でも絶対に本物だったといえる感情を抱きしめてこれからも生きてくのだと思う
よかったら聴いてね