消費に価値があるものは、所有に価値があるものより圧倒的に多い。
カードコレクターが収集するようなレアカードよりも、小学生が遊びで使うノーマルカードの方が、枚数は多い。家に絵画を飾るような人はごく一部の富裕層で、たいていの人は美術館に飾られている模造品の絵画を鑑賞するだろう。
これらは私が考えた一例だが、読者はあらゆる対象を想像し、それが消費されることに価値があるものなのか、それとも所有されることに価値があるものなのかを考えることができる。そして後者よりも前者の方が、ずっと多くの人に価値を生み出しているはずだ。