最近のことについて恐る恐る書いてみる。
ここひと月ほど誰にも手紙やメールを書けていない。私のところでとまっているやりとりがいくつかある。
自分の思ったことを書こうとすると、私の中で感じたことがその言葉に引っ張られて固定化してしまう感覚があった。適切な表現ができてない気がする。少し前に感じたことを再解釈して固定化する、その流れが、なんだか乱暴なことのように思えて、筆が進まなかった。
別に間違っていたっていいし、完全な表現じゃなくたっていいはずなのだ。でも、私の意識は言葉に引っ張られやすくて、文章を書いて読み直すと「なんか違う気がする」「こうじゃないかも」「大袈裟に書いたな」と思う。さらに調子の悪さが重なったのか、表現しようとしても言葉がなかなか浮かんでこない。頭の中の空白地帯が大きくなっていた。だから書くのをしばらくやめていた。1人の時はあえて言葉にせずにぼーっと感じることにしてみた。
幸いなことに本は読める(春頃まではなかなか本を読むのが難しかった)ので、昔読んだ本や、好きなシリーズの本、積読を休みの日は家で、仕事の日は持ち出して行き帰りのバスや仕事の前に読んだりした。これで私の中に言葉が戻ってきてくれたらいいなあと思っている。
今はハリーポッターシリーズを読んでいる。辞書並みに大きいので仕事場には持っていくのを躊躇われる。でも別に持ってったっていい。
2つのバンドを組んでいたが、一つは事実上解散して、もう一つも合わせの練習が月一になり、私は暇になった。合わせの練習が減っていくにつれて、私の心は歌から少しづつ離れていっているように感じる。頭の中の空白地帯が大きくて、それに歌が押しのけられて離れていった感じ。うまく歌いたいけれど、やる気が出ない。頻度が下がったことで歌うことへのハードルが高くなってしまった。体が歌う体になってくれない。ああ、歌が好きなはずなのに、どうして。何かが燃え尽きつつある。
火曜日、朝6時前に起きて、「あ、今日ダメだ」と感じ仕事を休んだ。排卵期の微熱が続いている。体質だから仕方ないが、バイト先には関係ない。クビになるかもしれないという思いで頭がいっぱいになった。7月にも何度か欠勤しているし、8月も早退けした日がある。仕事はできる範囲でやっているが別に早いわけでも上手なわけでもない。ほぼ毎回へとへとになる。
しばらく気分が悪かったが、またもや市場的な価値に自分を当てはめて一人で落ち込んでしまっていることに気づく。ぐるぐると考えて体調が悪くなるよりも、のんびりして体調を整えることを優先しようと思い、なんとか立ち直る。
木曜日、今日を少しでもいい日にしたくて、というかひとりで自分の機嫌をとってやりたくて、まずコーヒーをいれた。雨が降って気温が低く、エアコンを入れなくても過ごせるような日だった。秘密の部屋を少し読んだ。ハリーとロンが空飛ぶ車でホグワーツに乗り入れて先生に叱られたところで本を閉じて、自分が他にしたいことをすることにした。絵が描きたくなったので、クレパスや紙を引っ張り出してきてレモンとモモスとトラの絵を描いた。そのあと、しんどい時期のことも、この先またしんどくなった時の自分のために残しておこうと思い、この日記を書いている。

最近よく眠れている。欠勤によりまとまった休みがとれているので12時間くらい寝ている。微熱が出てから食欲も増したのでよく食べている。でも、がんばれない。下腹部が絞られるような痛み。婦人科通いによって、無排卵は解消され生理は来るようになった。しかしそれにまつわる症状が辛い。排卵がなく生理が来ないよりかは病気のリスクが下がるという点では今の方がマシらしい。大病のリスクと、それよりはマシな日々のしんどさを比べて、後者を選んでいる。少し気が滅入る。
子供を産む予定もないし、子宮なんてなければなあと思う。でも男の体に生まれたってつらいことはあっただろうし、今の状態がまだマシなんだと信じて受け入れている。
やりたいーやるーできた←この流れがスムーズにいかないこと、頑張って成しても日々に挟まれる体調の悪さで元気もやる気も途切れてしまうこと、沸いた少ない意欲がバイトと家事に吸い取られてしまうこと、この3点が理由で、やりたいことが続かない。何かの形で自分の表現を定期的に世界に出力できる人に憧れて、いいなあと思う。その人たちの絵や動画や写真などを見ると、少し意欲が湧く気がするのと同時に、焦がれるような気持ちになりちょっと苦しい。いいなあ。どうしたらそうなれるんだろう。途切れても何回でもまた始めたらいいだけなんだけど、それが難しい。集中が切れる。心が挫けそうになる。起き上がるのにかなりのエネルギーを要する。
定期的に美容室に通いリタッチカラーをしながらブロンドを続けていた。バイトも最初はそのために始めた。それなりにお金がかかるので毎回美容室に行く前にこのままブロンドを続けるか悩んでいたが、今の髪型が自分の魂に合っているという確信があり、その髪型で出かけるのが嬉しくて続けてきた。
でも前述の理由でバイト以外の外出する機会が減り、自分を飾って楽しく出かけることが少なくなって、なんだかわざわざ高いお金を払ってまで髪を明るくし続ける意味が薄れてしまった。気晴らしに出かけたいという気が起きても、バイト代を美容室代に費やしているせいで働いているのに金銭的な余裕がそんなにない。いろんなことがネガティブに回り始めて、悩んで、黒染めをすることにした。地毛部分が伸びてくるまでもうブロンドにはできない、何年かかるかわからないけど、諦めることにした。
せっかく見つけたしっくりきている表象を手放さなければならないのは私にとって悲しいことだった。仕方ない。そのぶんのお金を別のことに使えたらいいなと思う。
私は何が欲しいだろう。
底見えしているコスメを買い替えたい。気に入ってつけているネイルポリッシュの替えがほしい。友達に誕プレを買ってあげたい。東野圭吾のガリレオシリーズの長編が読みたい。編み図の本とレース糸が欲しい。椎名林檎のライブに当たったので物販で買い物がしたい。しばらく顔を出してない喫茶店に行きたい。新しい服が欲しい。今は全部我慢をしている。
書き出して思ったけど、私はなんと満ち足りているのだろうね。生活には困ってないし、欲しいものはなくたって困らないことばかりだ。でも、私が私でいるために必要なものだ。