【2024/03/05】研究計画書を書くのは難しい

nagiawa
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最初のエントリが研究計画書に関するものなのは自分でもどうかと思うが、今の苦悩は今の自分にしかわからないものだと思うので、書き留めておきたい。後々振り返ってみて、この頃の自分はこんなことで悩んでいたのかとクスリと笑う日が来るかもしれない。

この日記を書いているのは、修士1年生の後期が終わって1ヶ月経った頃だ。自分が所属する経済学研究科では、本格的に研究が始まるのは典型的には2年生からである。1年生の間はコア科目というかなり重めのコースワークがあるので、正直研究どころではない。(もちろん中には研究をバリバリ進めている猛者たちもいるが...)それでも隙間時間を見つけて気になる論文を読みながら、自分の興味がどこにあるのかを見つけておく必要がある。自分の場合は、幸運にもとても面白いと思えるテーマに出会えて、今 SPRING や学振に向けて申請書を準備しているところだ。

しかし、いざ研究計画を人に見せる形で書いていこうとすると、全然文章が思いつかない。自分が面白いと思えるテーマは確かにあって、なぜ自分がそれに惹かれるかを人に説明することもできるが、それを研究計画という形で表現するとなると、途端にどうして良いかわからなくなる。これから研究する未知のものをどう”計画”するというのか。

難しさを感じる理由は、おそらく次の三つだろう。一つには、研究計画書の型を知らないからである。院試の時に一応研究計画書を書いたが、それもネットの記事で書き方を付け焼き刃的に身につけて、書いていた気がする。一度かっちりした研究計画書を書く訓練をしないと、一生ふわっとした計画書しか書けないだろう。二つ目は、研究テーマを面白いと感じていても、先行研究のことをあまり知らないからだ。現時点では、論文のアブストラクトと結論、イントロを読んで面白いかどうかを判断しているだけだ。実際に、自分の研究に落とし込むためには、数式や証明も含めて理解する必要がある。今回は、時間の制約上それができないことが、より難しさを覚える要因になっている。三つ目は、自分の興味が分析手法にあるために、それを適用する対象のことを全く知らないからである。金融データに対して、自分が面白いと思った分析手法で研究を行った事例がない点に意義を見出してプロジェクトを始めたので、対象データのドメイン知識(金融系)については門外漢である。これでは、研究計画書でふわっとしたことしか書けないのも明らかであろう。

@nagiawa
大学院生。ここでは自分のために、ものを書いてます。※ネガティブな文章の比重が大きいです