画像生成AIと格闘しながらアイコンを作った話

nak
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公開:2023/11/17

せっかくしずかなインターネットを始めたので、何かアイコンが欲しいなと思い画像生成AIに補助してもらいながらアイコンを作ろうと思ったのですが、なかなか思うようにいかず少し闘ってしまいました。

完成したアイコンイメージ

完成したしかのアイコン

事前に考えていたイメージ

しずかなインターネットの雰囲気に合う鹿のバストアップのシンプルなイラストがいいな〜と思いながらノートに殴り描きをしました。

鹿のバストアップイラスト(シャーペンで描いた雑なラフ)

最初にBingチャット(Copilot)で試したけど上手くいかなかった

Bingチャットは画像添付ができるし、この前公開したVS Codeのテーマアイコンもこれで作っていたので、ラフを読み込ませて画像生成すれば良い感じに近いものが出てくるのでは?と思い↑のラフを雑にデジタル化して試してみることにした。

ラフを雑にデジタル化したイラスト

これは私が描いたシカのイラストです。 この線をもう少し綺麗により可愛いイラストにしたいです。この画像をベースにいくつかのパターンを生成してください。

上記のような文章で生成を試みたのですが、、

AIが生成したシカと車が合体したイラスト

鹿+車?(シカ → シ「カー」 → シカと車(car)?)や、

AIが生成した鹿のイラスト(カラフルで角が非常に大きく西洋絵画のようなイラスト)

AIが得意っぽいカラフル&角もモリモリな神獣みたいな鹿が生成されたので、

雰囲気は私が添付したイラストのまま、もう少し線を太くするだけのパターンが見てみたいです。

とお願いすると以下のようなモノクロでリアルテイストのイラストが生まれました。

AIが生成した鹿のイラスト(モノクロでリアルタッチ)

ここで何か具体的なイメージを指示すれば意図を理解してくれるかもと思ってしまい

すごくリアルタッチになってしまいました。

もっとスヌーピーのように線だけなイラストにできますか?

とやってしまったところ、以下ようなヤバいものを生み出してしまいました…。

AIが生成したイラスト(スヌーピー+鹿な著作権的にアウトっぽいイラストになってしまった)

この後も色々やってみたのですが、イマイチ元のイメージに近いものができず別の手段を探すことにしました(↑のはちゃんとヤバいものだよ…とBingに伝えておきました。)

Bingチャットではなく、直接Bing Image Creatorを試す

生成AIには特に詳しくないのでググって調べてみると無料で利用できるものが色々出てきましたが、結局色々なところで大プッシュされてたのがBing Image Creatorでした。

Bingチャットも内部的にはこれを使っているようなので、結果は同じかもしれませんが直接使えばどうなるかと試してみました。

こっちは参考画像を読ませることもできないので、色々生成しながらキーワードを調整していきました。

生成したものを一部抜粋します。

Bing Image Creatorで生成した鹿のイラスト40枚のまとめ

やっぱりヤバいものが生まれてしまったり微妙なものも多かったのですが、色々やっているうちに1枚だけイメージに凄く近いイラストが!

最終的に選別したAIが生成した鹿のイラスト

Bing Image Creatorはベース画像を読み込む機能がないにも関わらず、ここまでイメージ通りなイラストが出たのは少し驚きでした。

(直前にBingチャットで読ませていたものも参照したのか…?とも少し思ったのですが、そんなに早く学習するものなのかな…)

AIが生成したイラストのブラッシュアップ

そのまま使っても良さそうでしたが、せっかくなのでフォトショで少しブラッシュアップしました。

AIっぽい点線を取り除きつつ線が複雑な部分をシンプルにしていきます。

これを、

最終的に選別したAIが生成した鹿のイラスト

こう。

AIが生成した鹿のイラストから余分な線を削除し整えたイラスト

この時点でなかなか良い感じにできた気がしていましたが、しずかなインターネットに登録してみると凄く小さいサイズで見た時に線が細すぎて見えづらかったので、ここから少し線を太く(ついでに色も少し暖色寄りに)変更しました。

なかなか良いものが出来た気がします!

Bing Image Creatorの著作権は?

Bing Image Creatorの利用規約には以下のように記載されています。

あなたは、本サービスで生成されたコンテンツ(以下「生成コンテンツ」といいます)に関するあなたのすべての権利(著作権等)を保持します。ただし、あなたはMicrosoftに対し、生成コンテンツを本サービスおよびMicrosoft製品・サービス(以下「Microsoft製品・サービス」といいます)で使用する非独占的かつ無償の許諾(サブライセンス可能)を付与します。

簡単に解釈するとMicrosoftにも所有権はあるけど生成者にも所有権があるよってことで、個人利用の範囲ならアイコンに使ったりしても問題なさそうです。

※商用利用に関してはしっかり検討することが必要だと思います。

@nak
Webのはしっこでコーダーをしています。 coding-memo.work