事業とプロダクトとシステムの狭間に

nakaryo
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事業会社にいると事業とプロダクトとシステムと言う3つのワードの境界線が曖昧になりすぎることがある。

例えば、誰かがプロダクトという言葉を使った際に、それが何を指しているのかが不明確で、ミスコミュニケーションが発生したり、雰囲気で会話が進んでしまったりする。

事業

会社における事業は経済活動。会社は利益の追求のために存在しており、事業は儲けを出す行為そのものを指す。

プロダクト

プロダクトは事業を行う上で必要とみなされるツールのこと。それがデジタルテクノロジーのこともあれば人や動物であることもある。例えば、八百屋のプロダクトは野菜だし、自動車メーカーであれば車だし、会計システムの開発会社であればソフトウェアがプロダクトになる。

あるいは複数の要素を組み合わせたものを一つのプロダクトとして販売することもある。システムと人的サービスを組み合わせたものがプロダクトとして提供されることもある。

業界によってはプロダクトを具体的、物理的なモノとして捉え、それに付随する行為をサービスという言葉として使う場合もある。

システム

システムというのはその名の通りシステムである。システムという言葉自体はかなり定義が広く、社会システムなども範疇になるが、この文脈では単にデジタルテクノロジーのことを指す言葉として定義する。

事業をより効率的に行うためにプロダクトにシステムを組み込むことがある。

また、複数のシステムを組み合わせて一つのプロダクトをなすこともある。

プロダクトでグラデーションする

bizdev は事業とプロダクトに、システムエンジニアはプロダクトとシステムに、それぞれの専門性を持っている。中にはどちらかに専門性を持って仕事をする人もいる。

エンジニアとしての軸足

システムエンジニアがシステムを改善するのは、プロダクトをより良くするためで、ひいては事業の儲けを拡大するためである。

それがシステム目線で発せられる場合もあれば、プロダクト目線で発せられる場合もある。そこは相互に依存関係がある。

自分としてはプロダクトに軸足を置いて活動していきたい。システムを作ることよりユーザーの課題を解決することに興味、楽しみを感じるから。課題を解決する手段としてシステムを使わないという選択肢もある。広い意味で問題を解決していきたい。