青森駅の近くに、小さな雪だるまのようなものがたくさん並んでいるのが見えた。そのときはただ、なんだかわからないけどかわいいねぇとずらり並んだそれらを見て歩き、あとで「雪だるま~る」という、ねぶたと同じ技法、同じ素材の灯篭と知った。あおもり灯りと紙のページェントというイベントのための市民手づくりのオブジェらしい。
明るい昼間、雪がないところで見ても十分すてきだったけれど、これは夜、内側にあかりが灯され、しかも雪の中に埋もれているのを見るのがきっと最高だと思う。かわいくてユーモラスなものばかりなのに、なにか寂しさみたいなものも感じてしまった、紙の雪だるま。