同人誌つくったよメモ⑨

中里
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公開:2024/10/29

※この記事では二次創作小説の同人誌を取り上げています。公式とは一切関係のない制作物です。苦手な方はご自衛ください。


9冊目・概要 

印刷所:オレンジ工房.com

サイズ:文庫

表紙用紙:オレンジエンボス 布地 180kg

本文用紙:淡クリームキンマリ 72.5kg

遊び紙: なし

その他加工:疑似小口染め ティールブルー(ベーシック)

フォント:夜永オールド明朝Regular 9pt

装丁について

完全再録のため、余裕を持っていろいろ考えることができるだろう…という目論見でした。

各ページにフレームをつけることで小口に色をつけられる「擬似小口染め」をやってみたく、この加工セットがあるオレンジ工房.comさんに決定。

こんな感じの枠が、

こう。ちょっと色沈みますが、

ページめくってるあいだは鮮やかに出ます!

この制作実例があまり見つけられずドキドキしながら色を選びましたが、表紙の雰囲気とも合っていてよかったです。色やフレームの柄もたくさん種類あるので気になる方はぜひ。

オレンジ工房.comさんのオリジナル用紙「オレンジエンボス」。追加料金なしで選べる特殊紙のうちのひとつです。PPなしでもいける!という声を見たのでチャレンジしました。経年で剥がれなど生じるかしばらく注視していきますが、イベントでは特段問題ありませんでした。

デザインは②③でお願いした方に依頼しました。

希望:ベースは黒・グレー、ポイント色は赤・ネオンピンクなどはっきりした色

夜、アメリカ、飛行機、叶わない片想い などのキーワードをお伝えして作っていただきました。今までやってこなかったテイストで、既刊と差別化できてよかったなと思います。

オレンジ工房さんから。こういうお心遣いめちゃうれしい。

内容について

pixivに上げた中編(自覚あり)の完全再録。個人的にお気に入りの話になったので、モノとして作っておきたくて本にしました。

8月の復活上映で信じがたいほどドハマりしたキャラがおり、彼について日夜考え、「彼を泣かせたい」「(受け)を"被害者ぶるな"と叱ってほしい」という思いを抱いたのが執筆のきっかけでした。

フォロワーさんにその話題を振ったら実在する共通のエピソードトークばりに鮮明に「泣くまでの道筋」を語り合えて、議事録を取っていたら本作のプロットが完成している…という寸法でした。強かった…。トランプのシーンはこの会議の産物です。

(攻め)を(受け)に会わせてしまったら最後、抗えない運命によって結ばれてしまうため(過激思想)、勝ちたければ「会わせない」一択なのですが(推し)の性格上絶対に会わせちゃうんだよな。これがサビですね。

「キャラへの愛が伝わってきた」という感想が多くいただけてうれしかったです。同人始めたてのころに「手軽な当て馬」的に使ったことを猛反省したので、この作品で償えていることを願います。

当初の目的も達成でき、推しCPの絆も深められて大満足でした。

まとめ

完全再録という自身初の試みでした。このスタイル、気負わず作れていいな。感覚が掴めてよかったです。

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基本的に元気