休みの日は、普通に洗濯とか洗い物とか床の掃除とか、平日に満足にできなかったことをしてたらもうあとはなんかボーっとする以外のことができなくなる。何か予定を決めてたらそれありきの行動がとれるけど、一人の予定やったらしんどいし別にいいかとなってしまいがちで、そもそも平日のあいだずっとやることを溜めてしまう普段の生活をなんとかしたいところ…。
とはいえ今日は行ってみたいお店があったから、午後は外に出ることに成功。会社の近所にできてた建材リユースのお店。外観がオシャレな地元の店にはとりあえず行っておきたい。
着いてすぐ、「あっヤバい、この店は普通の玄関みたいなとこから入るタイプの店や!」と思った。通りがかりに見ているとガラス張りで中の様子が伺えて、入りやすそうなお店に見えたのに。私は普通の家の玄関みたいな入り口のお店がめっちゃ苦手なので、これは入れない可能性がある。
まごまごしていると、普通の玄関からお店の人が出てきてくれて中に案内してくれた…玄関開けたら普通にお店だった。前に、古民家とかですらない建売り住宅の外観でのぼりだけが上がってるような飲食店に入ろうとしたときは、「これ不法侵入じゃない?」と思って入れなかった。意を決して玄関を開けたのに中も普通の家で、廊下の両サイドにドアがあるのに何の案内も無く人の気配も無かったから…。外部からそれなりに若い人が入ってきたりもする田舎なので、古民家改装系の店はちらほらあるけど、なんにせよ間口はもうちょっとわかりやすくオープンな雰囲気にしてほしい。
中に入ると、余った建材のタイルとかレンガとかコンクリート製品みたいなのは奥のほうに雑多に置いてあって、手前の綺麗にディスプレイされているスペースにはエシカルとかサスティナブルみたいなことを意識した色んなアクセサリーとか雑貨?とか洗剤とか、いろいろあって面白かった。洗濯洗剤の代わりに使えるというムクロジの実が気になったけど、他のもの見てたら買うのを忘れたから次行ったら買う。ムクロジって、仕事で植栽の資料を作ってるときに「モミジはムクロジ科かー、ムクロジの木って多分見たことないな」とか思うけど、実がスーパーボールぐらいあるからきっとそこそこデカい木なんだろう。
仕事で外構とか庭の工事をするときに、ブロックとかタイルとか石が余ることは普通にあって、保管するスペースがパンパンになったら捨てるときもあるから、そのことをお店の人に話してみたらぜひ持ってきてほしいって思ったより食いついてくれたけど、量も頻度も大した規模ではないから期待に添えなかったら申し訳ない。それよりも、剪定で出た綺麗な枝葉とかを即パッカー車にガンガン食わすことに日々虚しさを感じてるから、そういうものを扱ってくれるかどうか聞いたらそっちも好感触だった。もうすぐ咲きそうな梅の枝とか、欲しがる人がいそうなのに捨てるのがすごく勿体無く感じる。明日会社で話してみよう。
こういう感じで、休みの日にやってることに仕事の考えが食い込んでくることが、前はかなり嫌って思ってたけど、近頃は仕事をしている人格とそれ以外の人格が統合されつつあって平気になってきた。仕事をしている自分が人生を占める割合が多分一番大きいことを考えると、それを切り離さなくていいと思えるようになったのは本当に良かった。
だから、今の仕事は自分に向いてるのかもと思うけど、でもやっぱり植物そのものにはいつまでも根っこのところでは興味無いんだろうとも思う。そこに緑があるということに興味はあるけど、どんな木がどういう風にあるかにはあんまり興味が無い。どのみち私は、何をやってもプロフェッショナルの意識というか、当事者性を持てない人間だと思うので、向き合えそうなことをそれなりに懸命に長く続けるしかないんだろうと思う。
夜は鍋を食べた。寒い時期はとりあえず鍋を食べておけば美味しいし、美味しいうえに嬉しく、何を入れてもいいから栄養も摂りやすい。夏が終わって本当に良かった。