さみしさやかなしみをぶっ飛ばしてくれ

namelessdog
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おれは動物を見送ったことのある犬になった。新人のことも任せておけ、うちではバチクソ美味い果物が定期的に届き、夏には新鮮な野菜が届き、とにかく愛情を与えたい人間がいる家だ。

犬を飼っていたが、家を出たあとに亡くなったので最期を看取っていないことがずっと心残りであった。しかし今回の件があったので、やはり「自分ができると思ったことはすべてやってあげること」がいいな、と思った。そしてちゃんとやれていたので、大人になってから生きものに触れてよかったと思う。葬儀も見送る側の気持ちの整理だな、というのが年々身に染みてわかるようになった。おとな・DOGである。

新人はハチャメチャ・ヤンチャ・ガールである。どれくらいヤンチャかというと、ハムスターをもらい受けて家に帰るまでの間、電車移動の際、車内に謎の「ガリガリガリ」「ザザザザッ」「コツッ…コツッ…」という音を響かせる怪現象になっていたからである。移動用ケージの中で大暴れをしていたのだ。サラリーマンが怪訝な顔をしており、やや笑った。確かに電車内では絶対しない音だ。キャラつよ。それでさみしさやかなしみをぶっ飛ばしてくれ。

やらんかったらよかった、やってやったらよかったという気持ちもなくはないんだけど、それよりがんばったなー!!!という気持ちがつよい。がんばったなー!!!!!!おわりです。ヤンチャガールにご期待ください!