ピーちゃんっていうのは
わたしが小学生のときに母親が付き合っていた人の名前です。
なんでピーちゃんかっていうと、その人が飼っていた猫(たしかアメリカンショートヘア)の名前がピーちゃんだったから。母親にピーちゃんとして紹介されたからピーちゃんって呼んでた。なので本当の名前は知らないです。
小学校3、4年生くらいのときが1番母親が不安定だった気がする。わたしが夜布団に入ったあとよく母親とおじいちゃんおばあちゃんが喧嘩してた。しょっちゅう母親は泣いててしょっちゅうおじいちゃんは怒鳴ってた。喧嘩の理由はどっちもどっちっていうか、お互いがお互いのこと理解できていない感じがした。ある日突然母親に泣きながら「この家出てくから」「二人で暮らそう」って言われた。
(家族構成を説明するとおじいちゃん、おばあちゃん、母親、わたしの4人暮らしです)
また別の日に「そのうち引っ越して二人で暮らすからね。学校は変わらないから大丈夫」って言われて、母親はこの家に居たくないんだな、って思った。母親と二人だけの生活になったら母親だけの価値観とかでわたしが構成されていく気がして嫌だなと思った。色んな人の色んな意見がある環境の方が偏らないと思ってたから。結局引っ越しはなくなったけどそれから今も母親は土日は家にいないです。
ある日母親に「今日はママの友達に会うからね」って言われてなんか背がデカイ男を紹介された。それがピーちゃんです。わたし人見知りだから全然喋らなかったけど一日遊んで心開いて最後の方はめっちゃ喋ってた。でも次会ったときそれがリセットされて元通りの喋らない子になっちゃってかなりめんどくさかったと思う。
それ以降も一緒に花火大会行ったりイオン行ったりした。学校でクラスの子に「この前イオンで一緒にいた人だれ?」って言われて(えっ、これって言っていいのかな!?)って思った。田舎って他人の話するの大好きだから、その子に言ったらその子の親に伝わって全体に伝わるかも、いいのかな…って悩んで、結局何て言ったか忘れちゃった。
わたしがテレビ観てて「まゆゆ可愛い」って言ったらAKBの握手会連れてかれてまゆゆと握手した。
でもピーちゃんのこと他人としか思えなくて、なんで知らない大人と休みの日に会って遊ばなきゃ行けないんだろうってずっと思ってた。
わたしの誕生日の日、いつもならおじいちゃんとおばあちゃんと母親とケーキ食べると思ってたのにピーちゃんのアパート連れてかれて、当時好きだったコリラックマの抱き枕もらった。夜は当時一番好きだった味噌ラーメン食べてイッテQ観ながらコタツで寝落ちした。なんで誕生日に知らない人(知らなくはない)のアパートで知らない人と味噌ラーメン食べてコタツで寝落ちしてるんだ、と思ってもやもやしてた。でもこれが母親のしたいことなのかなあ…?こっちの方が母親は安定するのかなあ…って思った。
一回母親がピーちゃんを家に連れてきて、おじいちゃんおばあちゃんと部屋でなんか話してた。(わたしはテレビある部屋でテレビ観させられてた)
でもそれ以降ピーちゃんと会うことはなくなりました。ピーちゃんの話をすることもなくなりました。
最初ピーちゃんのことほんとは父親なのかも?って思ってたけどあとで母子手帳見たら父親の年齢と全然違かったから関係なかったです。
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おしまい