月刊 生活 2024年6月

なな
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もしかして人は生まれ月の季節を自分の季節だ…!と思ったりするのか。6月生まれの私、6月は夏ではなくない?というモヤモヤを物心ついてからずっと引きずっている。いや二十四節気でも気象庁の区分でも夏だけど。近年の6月の暑さは夏のそれだけども。でも夏ではなくない?3月4月とは風合いが違えども5月は確実に春だし、気候は完全に夏の延長でも9月という字面には秋を感じる。でも6月は夏ではなくない??自分を夏生まれとは到底自認できず生きているため、自分の季節と思える四季がない。え、梅雨?四季じゃない奴は今は黙ってて。自分の季節があるというのが私はずっとほんのり羨ましい。

それはそれとして。しかしながらやっぱり誕生月の6月が私は1年で1番好きかもしれない。今年は当日にお誕生日ですアピールをしたためフォロワーさん達からお祝いリプを貰えてハッピーでした。それでは2024年6月の生活の記録です。(こんな前置きを書いておいて特に誕生日らしいイベントは記載していない)


≪6月1日~2日≫東京

6月は頭から東京へ。好きな劇団の公演期間がうまく被って良かった。

・柿喰う客 殺文句

玉置玲央さんを観たくて柿喰う客のチケットを取って観に行ったら、玉置玲央さんのセリフが無かったんだ。まさかこのキービジュアルで喋らないとはね(一本取られましたわ顔のおたく)。とはいえ玉置さんは終始ステージ出ずっぱりで、セリフは無くともその表現力のすごさは存分に拝見できて良かった。バタンっと倒れ込んだり、ヌルりと起き上がったり、全ての動きが洗練されていて一挙手一投足に釘付けになってしまう。なんか、関節の動きの制御精度が常人離れしている(?)

舞台のストーリーは柿喰う客だー!という感じで楽しかった。終演後改めて役名表を見ると役名の細かい仕掛けが理解できて面白い。それを踏まえてもう一度観たかったかもしれない。この舞台多分まだまだ味がしそう。もっと噛みたい。

観劇後、神楽坂でお友達と待ち合わせ美味しい串焼き&串カツとともに喋り倒す。全部魚!美味しかった〜!こういう都内の観劇では立ち寄る機会がないエリアを開拓できるの嬉しい。お付き合いありがとうございました…!

・おぼんろ 聖ダジュメリ曲芸団

翌日はおぼんろ。いつもソロ観劇だけど、今作は縁あってお友達と連番です。席がステージにも外周にも近く、開演前に出演者の皆さんとたくさん絡めてハッピー。客演勢まであんなに手振りかえしてくれたり話しかけてくるとは思わず。嬉しかったけど、もしも推しの舞台だったらと思ったら毎回開演前から一喜一憂して精神削られるな…などと思ったりした(悲しき俳優おたくの習性)

賑やかで楽しいお伽話のようでありながら、ストーリーには疫病・重税・戦争といった私たちが現代で抱えている不安さと共鳴できる要素もあり、笑いあり痛みありのとても絶妙なバランスで出来ている良舞台だった。自身の確固たる世界観を持ちながら世の中ともチューニングがあっている末原さん(脚本)はすごいねって話を終演後友達とした。

余談だが、後日陳内さんも観劇したとツイートで知り嬉しさが爆発した。「いつか出演して欲しいです!」という私の陳内さん宛のリプに何故か劇団員さんが2人ほどいいねをつけてくれたのだけど、、出演できる……ってコト!?爆笑

≪6月22日・23日・28日≫劇場版はじめての繭期

年中行事のはじめての繭期。今年は映画館での上映スタイル。名古屋でもやってくれてありがとう!!全6作品の上映タイトルの中から、未観劇だったヴェラキッカ、円盤持ってなくて好きなスペクター、聖地巡礼の(?)コクーン星の3作を鑑賞した。

ヴェラキッカ面白かった…!トランプシリーズ基準からしたら結構ハッピーエンドでは?(麻痺してる)ミュージカルということで、歌唱力に覚えありの役者たちが名を連ねている。この素晴らしい歌唱を現地で体感したかったなあという思いは募ったが、初見を映画館の迫力ある音響と共に観られたのはそれはそれで良い体験だった。

スペクターはとにかく私のツボにハマるストーリーで好きすぎるし、コクーン星は毎回泣く。そういえばコクーン星の上映前特典映像で秋人くんが言っていた印象に残っている場面、初めて注目して観たら本当に鏡合わせの殺陣になっていて感動した。話してくれてありがとう。

秋に上演するマリオネットホテルも無事当選し、まだまだ今年私のトランプ熱は続くことだろう。

≪購入品≫

今年の夏を迎え撃つため、装備・お気持ちの両面を強化した。

・サンバリア100

噂に名高い最強日傘、今年とうとう買った。購入を検討し始めた5月の段階ですでにほとんどの商品が品切れ状態で、再入荷しても分単位で即無くなるため長らく在庫に出会うことすらできないでいた。ある時再入荷お知らせのメールからサイトに行ったら3段折の無地ピンクだけまだあった。今を逃したらもう出会えないと思って即決。

実際に使ってみて、その性能は世の人々が言っている通り、最強です。3段折なので開いたり畳んだりが少々面倒くさいものの、その面倒くささより「日傘をさしたい。サンバリアに守られたい。」という気持ちが余裕で勝つ。遮光力がすごい。傘の下の体感の気温がはっきりと違う。通勤で毎日助けられている。3段折タイプだが、2段折の状態でも留められるボタンがあるのも助かる。

今年日傘を新しく買おうとしている人へ。値は張るけど思い切ってサンバリアを買ってしまったほうがいい。生活が捗る。

・ルピシア BOOK OF TEA

ルピシアの「ブックオブティー」シリーズ。新作は 夏の音を楽しむ をテーマに、夏ならではの音からイメージしたお茶が30種セレクトされている。夏に特化したお茶をお供に夏を過ごすの、素敵では!?と購入。紅茶・緑茶・烏龍茶・ハーブティーなどなど、フレーバード/ノンフレーバードもバランスよく構成され30種類で多種多様なお茶が網羅されていて結果的にお得。パッケージに書かれたたメッセージの、「暑さすら味方につけて、最高のティータイムを。」という部分が格好いい。その心意気でいく。

≪配信≫

・刀ステ

DMM恩恵履修3か月目。今月は科白劇・天伝・无伝・綺伝を観た。コロナが猛威を振るった時勢下での作品たちであった。科白劇はソーシャルディスタンスを感じさせない演出の工夫が凝らされていて見応えがあった。ミリしらの私、朗読劇でしょ?と思って見始めたもので…すみませんでした。天伝・无伝は映像でも分かるドデカいスクリーンや劇場の四面にセットが組めるステアラの強みが活かされていた。无伝の大胆な創作要素が結構好きだった。あと最後の年表の演出にびっくりした。

≪本≫

・わるい食べもの

様々な角度から食べ物にまつわる話が書かれたエッセイ。各項目どれも作者の食べ物への思想が強くて読んでいて面白かった。文章から受ける人柄に興味がわいて、作者さんのツイッターを見に行ったら投稿内容がとても好きな感じで以後ちょくちょく覗いている。


仕事が忙しくて1ヶ月あっという間だった気がするけど、振り返ると色々あったし余暇を楽しんでるなと思った。1年で1番好きな月にふさわしい過ごし方として及第点はつけてもいい。

@nana_shi
好きな人にとって善良、その他の人にとって無害であろうと日々努めるが、基本的に人の心がない