短歌の素(映画風立ちぬとクズ)

nanaito
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ジブリ映画の風立ちぬに出てくる堀越二郎がやたら好きだ。賢くて悪気はないけど、たぶん女好きで、どことなくクズみが溢れている。昔から好きなタイプとして、その系統があった。

人を形容するときに「クズ」って言葉を使うことがあるけど、ニュアンスがなんとも言えないワードだ。ただただダメな人をあらわすんじゃない。本人はまったく悪気がないのに人間的欠点がある場合や、人間としてはアウトなのに異性として見たときにはアウトではない矛盾感が「クズ」という言葉に含まれている。たぶん。

本人に悪い自覚がある場合は「性格が悪い」になる。もしくはクズではなく、クソとかカスとかゴミとかそういう感じ。

中学生のころ、伊藤誠に対して抱いた感覚こそが「クズ」であろう。ちなみに伊藤誠は好きだった。クズは魅力的。ちびまるこの父ヒロシはクズ。玉ねぎ頭のあいつはクズではない。性格が悪いの類。クズって貶す言葉じゃないと思うね。