あることないこと考えるのがすきだ。だから、星座をつくる仕事がしたい。空を眺めて遠くのひかりをつないで名前をつける。逸話なんて荒唐無稽でも許されるから、ハンバーガーがなる木があったり、猫がもぐらとお茶会をしたりしてもいい。あらゆる「ないこと」は、もしかしてこれから起こるかもしれないこと。この先の無限の可能性のひとつを、過去の出来事として語る。過去と未来はぷかぷかと同じところに浮かんでいて、わたしは現在という一点からそれを眺めてる。地球から、周囲をぐるりと囲む星々を観察するみたいに。星の光は過去のひかり。過去は未来を照らすひかり。あることもないことも、そこでは等しく"ある"のだ。