クリームを混ぜたようなまろやかな空色を眺めていると、時折、日差しが差し込んでくる。ずっとこの電車に乗っていたいな、とおもう。終点なんてなくて、ただただどこまでも走り続ければいいのに。最近のわたしは、ふしぎなくらいに疲れてしまっていて、たまに自分がなにをしているのかも分からなくなる。なかなかに支離滅裂な日々を送っているとおもう。どうにか未来の予定を作ってそれを目指して心を持ち上げているけれど、無理して背伸びをしているような気もする。明るくてあたたかい電車にのって。すぐ隣にいるひとは言葉も交わさない他人で、そこにはやさしい不干渉と静けさがある。どこかへいきたい訳じゃない。ただ、ずっと電車にのっていたい。