ネットの情報はデマだらけ
インターネットはとても、とてつもなく、デマが多い。
収益化したアカウントが、インプレッション数を稼ぐために。反○○と名のつく人やフェミニスト、その他の活動家が、世論を扇動するために。そしてただの悪人が、嘘の情報で戸惑う世間を見て笑うために。
本当に大勢が、嘘の情報を作ったり、裏を取らずに拡散する。
デマを拡散する人たち
デマを拡散する人は、大きく分けて「自分の都合であえて嘘をつく悪人」と「間違えている・騙されているだけの無知な人」の2種類がいるけれど、
ネットでは誤情報はすぐ指摘されるので、真剣に話題に向き合っている人ほど、間違っていると知らずに過ごす方が難しくなる。
勘違いしていただけの人はどんどん減っていき、真剣に話題に向き合っていない人は飽きて立ち去り、デマは終息するはず。
ならば、誤情報の拡散が長い間止まらないときは?
長引けば長引くほど、デマ拡散者は「正しい事実を知ってるのに、そちらの方が都合がいいからと嘘を信じて拡散する人」だけになっていく。
日本人全員に関わることなのに、たった数人の事例を全体のことのように取り上げたり。
法律で認められていることを、法律違反だと主張したり。
訂正されたことを隠して、訂正前の内容のみを語ったり。
特に反ワクチン、反AI、反自民と呼ばれる人たちは、嫌いなものをみんなにも嫌ってもらうために、簡単に、当然のように嘘を信じて拡散する。
最初は勘違いだったとしても、嫌いなものが倒れるところを見たいから。それが無い方が都合がいいから。誤情報の方が正しいと自分を騙し、論理的な思考をするのをやめ、心の底から思い込む。
そして、自分の動機がただの気分や好悪であると自覚しないまま、同じ考えの人と集い、自分の考えや感覚が正しい、正解だと思い込む。
どれだけ社会と反対に進もうと、自分たちが間違っているとは思えない。
国や、企業や、世界が。歴史が、法律が、権威のある人たちが。「正しい、素晴らしい」と認めるものを、必死に否定している自分の歪みに気づかない。
そんな人たちに影響されて、また1人、道を外れた思考に滑り落ちる。
ズレてしまった人たちの思考の考察
彼らは、なぜズレに気づかないのだろうか。
それはおそらく、自分たちが「多数派」だと思っているからだ。
確かにXのトレンドを見ると、反○○と言った団体の主張が上位に出ている。多数派だと誤解するには十分な量のツイートが出てくる。
これでは、Xが世界の全てだと思っている人は、誤解してもおかしくない。
おそらく彼らは、ネットと現実の視野の差を考慮せず、割合ではなく数字で派閥の人数を見ているのだろう。
ニュースでひと言も言われていなくても。法律で明確に否定されていても。リアルで周囲の人が誰も信じていなくても。
現実で視界に映る100人が賛成していても、ネットの1000人が反対していたら、反対が多数派だと判断してしまう。
これが、陰謀論が広まる理由のひとつだと思う。
ニュースやリアルの周囲の人たちと、インターネット。どちらを信じるべきか。
これは、言うまでもなくニュースとリアルの人間だと思う。
ネットの情報は取捨選択が難しい。どちらかであれば、信頼できる人間や、実績のあるニュースを見て判断する方が健全である。
正しいソースやエビデンスというのは、こういうことだと思う。
デマばかりのネットとの付き合い方
そんなデマとの付き合い方や戦い方は色々とあるが、私は、広まっているうちは「見ない」ことが必要だと思う。
なぜなら、論理的におかしい主張は、何年かかろうといつかは消えていくからだ。
かつて広まっていた反ワクチン思想は、今は誰も相手にしていない。歴史を見れば、「かつて○○と言う思想が一時的に広まった」と括られるものがたくさんある。当時は主流だったであろう考えも、現代から見れば「一時的」なものだ。
例を出してみる。現在多い言説の一つに反AIがある。賛同する人(主に絵を描いてネットに載せている人)は今は多いが、これも数年で相手にされなくなるだろう。
いわゆる「絵師」を名乗る人はネットに非常に多く、また発言力も持っている。そのため、多数派に見間違えやすい。現に彼らは「AIは『みんな』が嫌っているのに」と言う言葉をよく使う。
仮に絵を描く人の8割が反AIだったとしても、絵を描く人自体が日本人の人口から見ればごく少数だ。
対してAIによって助けられている人間は、間接的なものを含めれば、いったいどれだけ膨大な数になるだろう?
ほとんどの企業は、AIを推し進めている。国も補助金などを検討している。賛成と反対の、国民の人数比を見れば当然だろう。
その上、AIによる学習は法律で明確に認められている。違法だ、盗人だといった言葉は確実に間違いであり、謂れのない誹謗中傷だ。現在も反AIを掲げている人は、法律の内容を無視している。
社会の流れに逆らっていて、論理的にも破綻し、人数も少ない。ネットで発言力があるだけの集団。どのような道を辿るかは概ね予想がつくだろう。現に、こういった主張が現れ始めた頃に比べれば、彼らが間違いを指摘をされる事例が格段に増えている。
今年の終わりには消えているかもしれないし、あと10年かかるかもしれないが、いずれにせよ時間が解決してくれる。
それまではネットを見ない。耳を貸さない。そういった人からは距離を取る。
これがもっとも安全で平和的な解決方法だと思う。