鳥取駅前の唯一の百貨店、大丸が丸由に名前が変わり一年以上経ちました。この正月に久々鳥取駅前に行った時のメモ。
かつての鳥取大丸の地下、食品売り場は『ほっぺタウン』という名前でして、そこでは『ほっぺ焼』という名称で、大判焼状の食べ物が売られておりました。
いわゆる大判焼(今川焼、回転焼、御座候、、、)に相当する食べ物の名前は色々あるかと思いますが、鳥取市民(の一部)にとってあれは『ほっぺ焼』です。個人的には、祖父がかつて大丸に勤務していたこともあり、ときどきお土産にくれたのを覚えています。
わたしは大丸地下のほっぺ焼よりも、川端のらっぱやの鯛焼きのが好きでした。高校時代、鯛焼きは散々買い食いした割に、ほっぺ焼を自分で買った思い出はそういえばほとんど無い。
10代から役員まで大丸を勤め上げた祖父は最後、北ジャス(鳥取市民の一部はイオンのことをいまだにジャスコと呼ぶ)の見える病室で息を引き取るのですが、そういえば祖父の葬儀のときはまだあの百貨店は丸由ではなく大丸でした。かつて屋上に観覧車があった話をよく親族から聞かされたものです。
で、現在の丸由百貨店地下。(以降、画像は全てネットで拝借)
売り場の位置も設備も多分そんなに変わってない筈…なんですが、見慣れない看板がありました。
なんやなこのおしゃれロゴ……と一瞬たじろぎましたが、そういえばわたしはこれの元ネタを存じておる。
これだ。大丸時代の『ほっぺタウン』の看板。なんか記憶の中ではもっとアルチンボルド的なおどろおどろしさがあったのだけど、検索してみたら意外と可愛かった。
ってかこいつ表情にバリエーションあるんか。
『ほっぺタウン』は大丸百貨店の食品売場の名称で、東京や札幌などの各地大丸ではいまでも現役で使われてるようです。
鳥取大丸が『大丸』の名称を返上し、丸由百貨店になると同時に大丸地下の『ほっぺタウン』も無くなったわけですが、『ほっぺ焼』は引き続きこの地で販売され続けています。そのロゴに『ほっぺタウン』の名残があったよ、という些細な発見でした。
この新しい『ほっぺ焼』ロゴ、丸由になったタイミングで作られたのか、鳥取大丸時代(の末期)から使われているのか、はちょっと調べきれませんでした。情報求む。
現在の大丸…じゃない丸由地下は『しゃんしゃんマルシェ』という名前で、食品売り場には北野エースが入っています。駅出口側の回るお菓子売り場も含めて、だいたいの配置は記憶のままでした。
で、久々に食べたほっぺ焼。抹茶味、180円。
相変わらず美味しゅうございました…と言えれば良いんだけど、抹茶味なんて往時は売っていなかった気もするんだよね。普通に美味しかったけれども。