成長ってなんだろう

nano/kotone
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私はいつでも限界を感じている。正確には大抵のハードスキルに対して「投じた物理的リソースに対して価値貢献の費用対効果が薄い」と感じている。基本的に私は器用貧乏でフロントエンドもバックエンドもそれなりには書けるが本職ほどのパワーを発揮できるわけではない。ヒソカ的に言えば「メモリの無駄遣い」をしている。脳の可塑性が無限であればうまく不要な学習を消去して新たな物事をインプットし続けられるかも知らないけれど、非情かなそんなことはない。

この「限界」が認知によって生み出されていることをようやく認識することができるようになった。とはいえ私の物理的リソースをその限界を突破することに割きたいかと問われるとすぐに首を縦には振れない。私自身のメタ認知の範囲では私は職人的に正確に物事を運ぶことよりも臨機応変に場を作り替えることの方が向いている、少なくとも好きであるきらいがある。故にそういった価値貢献の形を模索していきたいという意志が強い。

でもそのために何をしたらいいのかがわからない。私はハードスキルで技術課題を武力で解決する兵器、いわばガンダムだ。たまたま搭載兵装(Webフルスタック)が時代の戦況(大SaaS時代)にとって有利だから勝ち抜くことができたにすぎない。戦い以外の道を知らない哀れなパイロットは世界が変容すればたちまち陳腐化してしまう。

普遍的に人類に貢献するためにはなにが必要なのだろうか?自分一人の成長という利己的な目的に囚われずに人類が総体として次のフェーズに移行するために私にできることはあるのか?そもそもそれが私のやるべきことなのか?

まずはいわゆるソフトスキルの体得と、ハードな課題解決への依存からの脱却(アンラーン)すること。即時的な課題解決のみならずプロセスレベルでの改善、その効果やマインドセットの組織レベルへの浸透。定期的にこのような問いを自らに投げかけて相対化のための自己認識を続けること。このあたりをいしきするといいのかも。

@nano
しがないエンジニア