”こんなに切に願っているのに”と、何年も同じところをぐるぐると歩いている人がいる。願っているだけでは、どこにもいけない。
こうなったいいのに、ああだったらいいのに、というその人は、自分が受け身だということに、どうやら気がついていないらしい。そして、他の人がどんどん先に進んで行くのを遠くから眺めている。
最初から”やりたいこと”をやるのではなく、”やれること”をやって、やりたいことができる環境にしていくこと。その話をしても、理想と憧れとだけを手に持って、「やりたいことがやりたい」と思いを強くしていく。
他の人から、その人にできるはずの魅力や旨味(美味しいところ)を教えてもらっても、それを出すこともしない。”やれること”はたくさんあるのに、やらないことを選んでいく。
思いが強くても、たくさん考えても、それは透明なままで、誰も汲み取ることはできない。
発露し、存在し、拾われて、食べられて、そこに価値があらわれてくる。
”やれること”からしか、”やりたいこと”ができる場所に進めない。
試しに”やってみる”ができた人だけが、扉を開けることができる。
行動に、他者や世界は反応する。