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        <title>nao_ser - しずかなインターネット</title>
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        <description>nao_ser さんの記事一覧のRSSフィードです</description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』㉔終]]></title>
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            <pubDate>Wed, 27 Mar 2024 19:17:36 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[✢＊＊＊＊
『糜爛』
✢＊＊＊＊
　廉の結婚式から帰ってきた瑠人さんは、珍しくお酒を飲んでいた。下戸な彼も、周りの空気を読んで飲まざるを得なかったようだ。そんなことよりも、廉達が普通に式まであけで結婚したことには驚きを隠せない。しかしまあ、そんなものか、という気持ちもある。
　廃人と化していた僕を助けてくれたのはやっぱり瑠人さんで、僕は彼がいなければ死んでいただろうと、出会って十五年の内、数え切れ…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』㉓]]></title>
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            <pubDate>Wed, 27 Mar 2024 18:29:07 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[✢＊＊＊
　一度寝たら中々起きない彼女を助手席に乗せ、色んなところを走って、あの街に戻ってきた。ぼくは大きな夜空と海が見える駐車場に車を止め、隣で眠る弓月の頬を撫でる。寝顔はいつも純真無垢だ。海に濡れた月は綺麗だった。それをみていると、ぼくは動けなくなって、しばらくハンドルに額を押し付ける。
「ねぇ、ここは何処？ お腹が空いたわ」
　かなりの時間が経っていたようで、彼女は目を覚ました。開口一番にま…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』㉒]]></title>
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            <pubDate>Wed, 27 Mar 2024 18:26:56 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[✢＊＊
　碧眼の白いラグドール、と、戯れる黒髪の君。鯉都さんは甘えた仕草でショートケーキを食べながら、上目遣いに俺を見つめる。
「あれから、鮎美はどう？」
「まあ、なんとか」
　例の一件があって以降、鮎美は死んだみたいになっていた。お節介ながら俺は彼をしばらく日当たりの良い自分の家に住まわせ、ご飯を与え、風呂に入らせ、毎朝決まった時間に起こし続けた。グラデーションのように日常が戻ってきて、鮎美は新…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』㉑]]></title>
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            <pubDate>Wed, 27 Mar 2024 13:57:02 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[✢＊
『真紅』
✢＊
　ほんの少し部屋を空けているうちに、恋人がまた人を殺していた。君は天使みたいだと言われて喜ぶ人だった。だから作った、俺の作品で人を嬲り殺し、飛び散った血が俺の絵を汚していた。どれだけ俺が君を大切にしても、彼女は俺の作品一つも大切にしてくれない。俺のことも、そうだ。
「アイスが食べたいわ」
　彼女が言った。ああ、完全に壊れてやがる。知っていたんだけど。こんな人生になる筈ではなか…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑳]]></title>
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            <pubDate>Mon, 25 Mar 2024 16:05:30 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[✢
僕の生活から陽樹さんが消えて、二週間が経った。二人の行方は、未だ不明ままである。
「あんたが遊んでた男」
「やめろよ、その言い方」
　妹に呼び出された僕は、溜息混じりにミルクティーを飲んでいた。鰊寧の顔はいつもより神妙だった。差し出されたスマートフォンは動画が再生されている。無線イヤフォンの片方を受け取った。動画は映像作品であった。少年が誕生日パーティーを行っている最中、親らしき大人に馬乗りに…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑲]]></title>
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            <pubDate>Sun, 24 Mar 2024 16:33:49 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　今更、己の不幸を恨んだって、意味はないな。それだけのことをしてきた。そう思うために重ねてきた。でもね、だからって。
　真っ白な部屋の真ん中に、真っ赤な血を流して横たわる男を僕は呆然と見ていた。手から、スイーツの入った紙袋が滑り落ちる。べしゃりと潰れる音がする。同時に、力の抜けた腰がフローリングに打ち付けられる。残酷で、綺麗な、その景色　非現実的な空間に、何が…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑱]]></title>
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            <pubDate>Sun, 24 Mar 2024 16:32:53 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　日々泥のように眠り、朝も夜もどうでも良くなって、このまま死んでいくのかなぁと思う。ガラスの内側から出られない僕は、遠くに見える噎せ返るほどの空の青さに涙が出そうになるときがある。それでいて、また、人を傷つける。
　隣に眠る女を起こさないよう、指を取って彼女のスマホのロックを外した。アルバムの中から僕の写真を削除し、廉と彼女の楽しそうな写真をスクロールして一通…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑰]]></title>
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            <pubDate>Sat, 23 Mar 2024 16:16:42 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
『胡乱』
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　遠い春の日のこと。麗らかな日の差す窓の下、母はお化粧をしていた。ピアノの仕事をするときは絶対に塗らない真っ赤な口紅を塗りながら、
『今日は遅くなるから。お姉ちゃんと二人でご飯食べなさい』
と言った。母との思い出なんて一つもない。いつも僕はその横顔を見ていた。母が僕たちを見ることは無かった。
　千円札を握りしめて、子…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑯]]></title>
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            <pubDate>Fri, 08 Mar 2024 14:45:06 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　最近、廉の様子がおかしい。廉といえば辛党で、外食デートも三回に一度は中華屋に行くほどだった。廉はどちらかと言えば理数系で、なんなら体育会で、文芸や音楽のジャンルは蕁麻疹が出るほど苦手にしていた。そんな廉が、ロールケーキを食べてクラシックの音楽を聞いている。最近はもっぱらこんな感じで、私はすっきりしない気持ちを抱えていた。いったい、誰の影響なのかしら？と問い詰めて…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑮]]></title>
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            <pubDate>Thu, 07 Mar 2024 16:48:11 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　阿由葉鮎美はゲイらしい。という噂が社内に流れ始めたのは三日前のことだった。どうやら僕が男とホテルから出てくるところを見たという人が居たらしく、ここだけの話なんだけどぉ〜がどんどん広がったパターンだと思われる。別に隠しているつもりもなく、ひそひそ話されることも気にしないようにしていたが、瑠人さんに飛び火したら嫌だなとは思っていた。挨拶をすれば、わざとらしく高い声をし…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑭]]></title>
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            <pubDate>Tue, 05 Mar 2024 16:52:35 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　今日は何だか夜が濃いような気がする。瑠人という名前のせいで青色ばかりを充てられてきたが、俺はあまり青色が好みじゃない。ブルーな気分という言葉があるように、暗いものを見ると暗くなってしまうから青は苦手だ。同じくらい夜も苦手だった。
　濃青の中に浮かぶ白い顔、赤い唇。俺は風呂上がりで濡れた髪のままもこもこのルームウェアを着た姿で彼女と向かい合っている。タルトタタンのよう…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑬]]></title>
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            <pubDate>Mon, 04 Mar 2024 18:23:21 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　ある晩、帰宅していつの間にか眠っていた僕は呼び鈴の音で目を覚ました。ソファから落ちるようにして起き上がると、コンビニのレジ袋を踏んづけてグシャグシャと音がなった。積まれた本に躓きながら、玄関ドアを開けに行く。電球の切れかけた廊下はチカチカと薄暗く、僕の頭はまだぼうっとしていた。ドアを開けても夜なので本来は暗いはずが、そこに立っていたのは陽樹さんで、部屋に光が差し込んだ…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑫]]></title>
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            <pubDate>Mon, 04 Mar 2024 13:52:22 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　カップとグラスとソーサラーと、円が三角を描いて並ぶ。いつもは二人で向かいって座ることの多い席で、今僕の前には妹とその夫が座っている。僕はフルーツアイスティーのポットを傾け、アフターヌーンスタンドからマドレーヌを取って口に放り込む。姉に連れてこられたこのカフェに、僕が我が物顔で妹を連れてきたのが先月。夫婦で行けば良いものを、何故だが僕も誘われて妹夫婦と三人でテーブルを囲んで…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑪]]></title>
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            <pubDate>Mon, 04 Mar 2024 12:30:35 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
『瑕疵』
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「結婚する？」
　聞き慣れないクラシック曲、食べ慣れないマカロンに唆されるように、俺は大事な言葉を簡単に口走っていた。咲葵の顔がぱっと明るくなって、本当に嬉しそうに頷いた。それを見ていると、もっとロマンチックなプロポーズをしてあげるべきだったなと反省したけれど、ハードルを上げてしまうと、きっと俺は決意が出来ないからこれで良かったのだ。
　翌…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑩]]></title>
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            <pubDate>Fri, 01 Mar 2024 18:05:57 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
　夢を見ていた、のかもしれない。いや、現実か？ 目を覚ますと、部屋の中は程々に整頓されており、冷蔵庫には作り置きのタッパーが残されていた。瑠人さんの厚みのある背中の上で寝てしまったのは本当だったが、酔ってどうしようもなくなっていたのは嘘だ。僕は酔って自我を失ったりはしない。酔ったふりをするのが得意なだけだ。鰊寧のドレス姿はとても綺麗で、僕は一生あれにはなれないのだと思うと辛か…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑨]]></title>
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            <pubDate>Thu, 29 Feb 2024 17:45:24 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「るっぴー、ごめんねぇ」
「全然。今日は呼んでくれてありがとう、鰊寧ちゃん」
　親戚の子供みたいな存在が結婚式をあげることになり、そこに呼んでもらえたということが嬉しくて、俺は可能な限り頬をあげる。ぼやぁとするのが悪い癖で、顔で感情を表現するのは苦手だが、嬉しいということは伝えたいので頑張って微笑む。『カノン』を弾く役目を果たした後、珍しくぐでんぐでんになっている鮎美に肩を貸し…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑧]]></title>
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            <pubDate>Tue, 27 Feb 2024 17:50:27 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊＊
「ここ？ 姉さんがよく来てるってカフェ。『Urara』だっけ」
　ソーダフロートのアイスを突っつきながら、鰊寧はきょろきょろと店内を見渡していた。ピンクベージュの明るい髪色、丸くぎょろっとした目。どれもが僕とは異なる。彼女の血液は僕のそれより鮮やかな赤をしているのだろうと思う。
「うん、そう」
「悪いね、今日は。お忙しいだろうに呼び出して」
「いや、別に」
　鰊寧と僕はあまり仲が…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑦]]></title>
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            <pubDate>Wed, 21 Feb 2024 16:31:52 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊＊
　自宅の薄暗くなった電気の下、聖域のようにそこだけ清潔に保っているドレッサーの引き出しを引く。エルメスの口紅。一度だけ、この鏡の前で塗って、悲しくなって拭ってしまった。
『遅くなったけど、誕生日おめでとう。いつもありがとうね』
　誕生日の二日後に、瑠人さんがくれたものだった。前に、その口紅の広告をぼうっと眺めていたのを見られていて、どうしたの？と聞かれた事があった。まさか塗ってみた…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑥]]></title>
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            <pubDate>Wed, 21 Feb 2024 12:41:12 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊＊
　清流の女王の名を含有した阿由葉鮎美という名と、金縁丸眼鏡の奥から覗く冷ややかな眼差しと、ほのかに漂う甘い花の香り。初めは転職先にいた偉そうな若い秘書という印象でしか無く、俺は彼が嫌いだった。前に勤めていた大きな会社をバイセクシャルであることがバレたせいで退職し、仕方なく転職した先の中規模の会社で、自分より歳下の男が社長のお気に入りとして重宝されていることが気に入らなかったのだ。
　…]]></description>
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        </item>
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            <title><![CDATA[『糜爛』⑤]]></title>
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            <pubDate>Mon, 19 Feb 2024 16:42:16 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊＊
『婀娜』
＊＊＊＊＊
「なぁに、今日はやけに機嫌が良いじゃないか」
　瑠人さんはランチのおにぎりを頬張りながら、タブレットに向かう僕の横顔を見てそんなことを言った。濡れたような質感を持つ彼の瞳は、むしろ他の人よりも深い黒色をしているのに、僕には紫の紫陽花を想起させる。その、紫陽花が柔らかく微笑む。
「なんか良いことでもあった？」
「いいえ、別に」
　瑠人さんの問いにはいつも反射的に否定…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』④]]></title>
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            <pubDate>Sat, 17 Feb 2024 14:35:33 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊＊
　某日。一杯の蟹を鷲掴みにして、又隣のドアの前に立つ。押そうか押さまいか。チャイムの前で思案する。相手が甲殻アレルギーである可能性もあるし、しかもこんな直で蟹を貰うことなんてないだろうから、やはり迷惑だろうか。
「なんしようと？」
　ぐるぐるしていると、後ろから声をかけられたので、思わず飛び退いた。彼の部屋のドアノブに背をぶつける。声の主はその部屋の主でもある、陽樹さんだった。彼は僕が握…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』③]]></title>
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            <pubDate>Sat, 17 Feb 2024 14:33:11 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊＊
　肩までで切りっぱなしにした黒髪と、青白い顔に整った目鼻立ち。ぽっと火照ったように赤い唇がストローを噛む。姉の鯉都はそのアンティークな内装の喫茶店を背景に、一つの絵のようになりながら、艶のある大きな黒目をじっとりと僕に向けていた。
「あんた、その怪我どうしたの」
　姉は低い声で問うた。容姿もそうだが、姉は全ての温度が冷たい人だった。それはあくまで冷酷という意味ではなく、真冬の美しさと厳しさ…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』②]]></title>
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            <pubDate>Sat, 17 Feb 2024 14:32:15 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊＊
　生死のラインの上でぼんやり佇んでいた身体は、温かなアールグレイティーの湯気に惹かれて正常な動きを取り戻した。イチゴが乗ったガトーショコラを前に瞬きと呼吸を数度繰り返す。打撲だらけの利き手には冷たい湿布が包帯で固定され、出血が多いところには絆創膏や脱脂綿があてられている。頬や爪にこびりついて乾いた血痕も丁寧に抜き取られ清潔な状態が保たれている。僕は座ったまま、やけに物が少ない白いキッチンで包…]]></description>
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            <title><![CDATA[『糜爛』①]]></title>
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            <pubDate>Sat, 17 Feb 2024 14:31:01 GMT</pubDate>
            <description><![CDATA[＊
『黎明』
＊
　生きてるだけで、多分、罪。僕は二十九歳の誕生日を冷たいフローリングの上で迎えていた。潰れた小さなホールケーキと切り分けられた二片、倒れたダイニングチェア、割れた花瓶と折れた花。手で掻き集めながら、下を向くと鼻血が垂れる。殴られた衝撃で未だ頭はくらくらとしている。三十路手前の男とは言えど、僕の体はやや骨張った細い線をしており、筋肉質な奴から振るわれた暴力には参る外なかった。
「ケ…]]></description>
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