部屋のインテリアも
スケジュールも
デザインも、
整いすぎてると息が詰まる。
そこには崩してはいけないという独特の緊張感がある。
部屋を散らかしてはいけない
一度立てたスケジュールは守らないといけない
デザインは崩してはいけない
という目に見えない脅迫感を感じてしまう。
だから整然と絵や水槽が並ぶ美術館、水族館も結構苦手。
同じようなことを仕事でも感じたことがある。
以前仕事でコッペパン屋さんの撮影ディレクションを担当したときのこと。撮影するうちの一枚は、横に4つ並べたコッペパンを真俯瞰で一枚におさめる写真。
このコッペパン屋さんは庶民的な価格帯。真俯瞰で撮るときに、4つのコッペパンの角度をきっちり揃えて横一列ピシッと並べると、イメージが上品すぎてどうにも不自然さが拭いきれなかった。整いすぎてると緊張感が走るあれだ。
そこで、4つのうちのひとつのコッペパンをコテっと傾けた。すると横一列ピシッと並んでいたときにあった緊張感が解かれて、コッペパン屋さんのイメージに近くなった。
Webサイトはレスポンシブ対応やコーディングで実装するなど数値で管理する理由もあり、整然と並ぶデザインが多い。
が、どうしても私は整然としたデザインは無機質感があって苦手だったりする。
なので、私のデザインは必ずオープンレイアウトにする場所を設けて、緊張を解く場所を作っている。
しゅんP診療所では、しゅんPさんのネタのシュッという言葉がダイナミックに割り込む。
toiro magazineでは、人のイラストを自由に配置したり、ネコちゃんを歩かせたり、吹き出しを入れたり、縦横無尽な配置に。
無意識に感じる緊張感を解いて、
心理的負担の少ないデザインを作っていきたい