この記事は「オタワのソフトウェアエンジニアの日常」の番外編として、オタワに在住しながら日本のオタク文化にずっと触れながら生きている人間の日常について語ります。今気づいたんだけどオタワとオタクってすごく似てていいと思います(?)。
あんまり人に見られる前提で書いていません。しずかなインターネットなので、本当に自分の気持ちを吐き出すために書きました。
日プがファイナル直前で各SNSで大盛り上がり
Produce 101 Japan The Girls(通称日プ、日プ女子)というアイドルのサバイバルオーディション番組に完全に心を奪われていて、四六時中このことについて考えています。この番組は韓国でやっていた有名なオーディション番組の日本女性版で、視聴者の投票によってアイドルグループとしてデビューするメンバーが決まります。ちなみに今年、旧ジャニーズ事務所のアイドルグループたちが紅白に出れなくなりましたが、このProduce 101 Japanのシーズン1でデビューしたJO1などは紅白出演が決まっており、国内で旧ジャニーズ事務所所属のアイドルグループに負けずとも劣らない勢いがあるアイドルグループとその事務所(ラポネさん)だとも言えるかもしれません。このProduce 101 Japanシリーズでデビューすればある程度グループ人気が見込めるだろうというわけです。
実際、私はSNSのタイムラインで多くの日プに関する投稿を見かけています(もちろん自分ようにキュレートされているのだろうとは思いますが)。今週はついに最終回(ファイナル)放送があり、デビューメンバーが決定するので、ファイナルに進んだメンバーたちに投票を促す、ある種の選挙活動が、オンラインのみならずオフラインでも各地で活発に行われている様子です。
現在1位の笠原桃奈ちゃんの古巣(元々所属していたハロープロジェクト)のオタクに協力を仰ぐのはまあそうだなって感じですが、現役早稲田大学生の田中優希ちゃんの投票のビラを早稲田大学で配布しているらしかったり、ビジュメン・キャラ立ちの加藤神楽ちゃんをニコニコ動画の古の素材でネタにして古のオタクたちを釣っていたり、なんだかもうなんでもありのお祭りのような感じがします。でも私も今のファイナリストの中で仮にデビューメンバーに入れるか入れないかギリギリラインの子が1pickだったら本当に必死になりそうです。
落ちてしまった練習生の亡霊をしています
sizu.meの最初の記事でも日プについて少し書いたのですが、そのときはまだ50人残っていたときに少し書いた以来なのですが、私の推しは、ファイナル前にどんどん落ちてしまいました。サバイバルショーの性質上仕方がないことではあるのですが、なぜこんなに心が痛むのでしょうか。今になって、もっとあの時私の推しの魅力を周囲に布教していれば、と思ったり。しかし個人での布教活動はなかなか知人友達も少なくて難しいし、布教動画を作る方が効率的に推しの魅力を伝えられるので、つぎにこういうことがあったら真面目に動画作成方法を学んで布教動画を作って投稿するかもしれません。作り手側がたくさんいるファンダムのほうが強いらしいことは、最近一気に順位が上がった村上璃杏ちゃんや飯田栞月ちゃんのランキングの変動から伺える気がします。
前回の記事でも内山凜ちゃんについていろいろと書いたのですが、凜ちゃんはポジションバトル後第二回順位発表式で脱落してしまいましたね。一度はカットラインの35位に入っていたので、状況が違ったりタイミングが違えば次のコンセプトバトルに進めるポテンシャルがあった子だと未だに信じています。凜ちゃんの布教動画、本当に作ればよかった。凜ちゃん脱落となった回にもそれなりに分量があったことからラポネさんとしても凜ちゃんに注目をしていなかったわけではないと思っています(1話を見返してみてもレベル分けテストのときに凜ちゃん結構映っている気がします)。凜ちゃんは全練習生(参加者101人中)の最年少大マンネの高校1年生。なのですが、本編でそのことに触れられているシーンが少ないので、凛ちゃんが15歳なことを視聴者(国プ)も忘れている人が多い気がします。15歳、歌未経験なのにあのパフォーマンス!と国プ全員が気づいていたらより凄さが伝わったはず。ボーカル未経験なのにメインボーカルを努め、バトルでチームに勝利をもたらした功労者。特に低音が素敵だなって思います。チアダンスをやっていたので身体能力もあって、ダンスもいけます。ラップも未経験なのに力強く、英語の発音も良くて、リズム感があります。ちなみに同じマンネラインの妃那ちゃんを励ましていた様子から精神的にも信頼できそうで、将来桃奈のような周囲を明るく引っ張るイケメン枠(?)になる可能性についても私は考えています。本当にポテンシャルのかたまりなので、どうかどこかでデビューしてほしい!Xで「内山凜ちゃんにハロプロに来てほしい」という意見をいくつか見かけたのですが、どうやらハロオタに凜ちゃんは刺さることがあるようです。私もハロオタなのでわかる気がします。ハロプロは高2まではオーディションに応募できるらしいんですがどうでしょうか(と言いつつ、凜ちゃんのどんな選択も応援していますが)。
内山凜ちゃんはコンセプトバトルに進むことができなかったものの、第一回順位発表式で生き残っていた50人はコンセプトバトルの曲の練習だけは参加していました。凛ちゃんはPopcornのメインボーカルの予定で練習していたのですが落ちてしまったので、最初は、「凜ちゃんが落ちてしまった後のPopcornのパフォーマンスは見るのがつらくなるだろう」と思っていて、あまりきちんと見ることができないかもしれないと思っていたぐらいなんです。(ちなみにコンセプトバトルは、落ちたメンバーの人数が各チームで違うために、人数合わせのために元々練習していたチームとは別のチームに移る人が数人いるシステムになっています。)
ところがコンセプトバトルの予告動画で、Popcornの残留チームが全員変な被り物をかぶって真剣な顔をして部屋で待っていて、Popcornに合流した葉月ちゃんと深愛ちゃんが部屋に入ったときに残留組の和ちゃんが被り物とサングラスをつけながら「お主、私が見えるのか?見えるならば歓迎しよう!」と言って立ち上がって周りのメンバーとともに歓迎したときの歓迎組の真剣さとか、歓迎された二人が最初「……」という顔をした後顔をそらして笑いをこらえているのが面白くて可愛くて、ああPopcornチームちゃんと見よう応援しようと思ったんです。こうやってふざけて盛り上げて歓迎したのは、追い出されて落ち込んでいるであろう二人を精一杯励まそうとしているからだろうし、二人もそれを感じ取っただろうなと。
それで次の話を見たら、Popcorn放出組がTOXICから追い出される時の流れが放映されていたんですが、TOXICの他のメンバーが、チームに残るべきメンバーのリストの中に自分を入れたりしている中(それ自体は正直全然いいことだと思います。だってサバイバルショーだし、みんな残るために必死だから)、深愛ちゃんが「自分の名前は…書けなかったです」と言っているのを見て、なんて優しい子なんだと思ってしまって。(だってこの選択がその後の人生に関わるかもしれないのに、それでも他人を優先しちゃう子なんだと思って本当にどこかで報われてほしいと思いました。もしかして深愛ちゃんが自分の名前を一番に書いていたらTOXICに残っていたかもしれないし、そうしたらファイナリストに残っていた可能性もあったかもしれないと少し思ってしまっているんです)(だけど、深愛ちゃんが自分の名前を書かずPopcornに移動したからこそファンになった私がいて、もしかしたら同じように思った人も他にいたかもしれないなと思ったりします)
そんなわけで深愛ちゃんなんていい子なんだと思って、Popcornに参加後も、練習の中でめっちゃ泣いたりしてて、そうだよね追い出されてつらいよね頑張ってねと思ってPopcornの本番見たらそんな心配する必要なかったと思えるくらいダンスバキバキで笑顔がはじけてて、もうアイドルとして完璧なステージングでした(実はミスがあったらしいことがBEHINDでわかりましたがそれを気づかせなかったのも本当にアイドル)。そうでした、この子はRUN RUNでかました子でしたよ。荒牧深愛革命とか言われて蘭ちゃんとダンスポジの1位2位を争った子でしたよ。もうこのギャップにやられて(私は元々、可愛いとかっこいいの両方を表現できる子を好きになる傾向があります。RUN RUNは改めて見ると本当にイケメンだし、Popcornの笑顔最高)、この子は絶対にファイナルに行ってほしいと思ったんです。その時まで、深愛ちゃんの順位が何位だったかも正直曖昧だったぐらい、無根拠にファイナル行けるでしょってなぜか思っていたんですが、穴あき中間発表はボーダー下(これも賛否ありましたが…)。RUN RUNを見た後とPopcornの予告を見た後に何票か入れていたけどその時は他の子にも入れていたから毎日は入れられていなくて、Popcorn全体を見た後には毎日入れたい気持ちになっていたけどその時にはすでに次の順位発表のための投票を締め切っていて、もっと投票しておけばよかったなと本気で後悔しています。最初から魅力に気づいていた人本当に天才、センス良すぎて一生頭上がらない。
そして第三回順位発表ではもう最初から深愛ちゃんがどうなるかそわそわしていて、たぶん20位候補の4人として選ばれそうな気がするなと思ったのも当たったし、それで最終落ちるかも、でも残って欲しい、でも落ちるかも、と思ったのも結局当たってしまいました。(ところで、私はずっと上位をキープしていたチームマンネが落ちたのも未だに理解が追いついていなくて脳がバグってしまいます。かといってファイナリストたちも魅力的なので、誰かが落ちるのは仕方がないことだと思いますが、なんで全員でデビューできないんですか!!!!)
深愛ちゃんの魅力に気づいたのが本当に遅すぎたので、悲しいけどこれまでのパフォーマンス動画を見返したり、日プを最初から見直しています(3週目。2週目は凜ちゃんのため)。確か、1回目に見たときは、可愛いけどオーディション初参加の子かーなるほど、どれぐらい成長できるんだろう、がんばれーの気持ちでした。Wing Wingの受け答えはめちゃくちゃ緊張しているように見えたし、How you like thatはラップ初挑戦だったと思うのですが、私の感想ですがその時もまだ少し緊張が残っているように感じられていて、その時はやっぱり、がんばれーという感想で終わっていました。そしてポジションバトルの直前にはもう日プに完全にはまっていたから、ポジ評を放映前に現地に見に行った国プたちのスポ(ネタバレ)を事前に何件か見たら「荒牧深愛がやばい」とポジ評を現地に見に行ったほぼ全員が名前を上げていて、深愛ちゃんがかましたのかなるほどと思って、予告を見たら本当に予告だけ見ただけでもこれまでと別人のようだし、緊張は一切感じられないし、もはや何かが憑依したような最初の数秒の表情を見て、なるほどこれはYUMEKIさんも革命と言うわと思いました。本編でRUN RUNのステージを見たときも期待以上のパフォーマンスでしたが、実際その時には、35位で次のステージに行けるかボーダーだった凜ちゃんが次に残って欲しい!!という気持ちが一番に来ていてRUN RUNのすごさを100%受け取れていなかった気がします。今見返したら、改めてエグいなと思いますしこのパフォーマンスで荒牧深愛の順位が上がらなかったの本当に本当に世界のバグ。
日プ3週目の今見直してみると、緊張していたように感じられたWing Wingも、カメラワーク的に深愛ちゃんが抜かれたり抜かれなかったりで正直わかりづらかったけど、パフォーマンスはきっちりこなしているしダンスの素晴らしさは伝わってくるし、ビギナーズの発表の後になんと凜ちゃんが!「表情がかっこよかったなあ」と言っていて、なるほど、この時から片鱗はあったんだなと思いました。あと、HYLTで緊張しているように見えたの、いま見ると、つくしちゃんと並ぶシーンがそう見えるんだけど、つくしちゃんのオタクだったから説が自分の中で浮上(本人がつくしちゃんの「成功したオタク」らしい)。という感じで新たな発見をしながら3週目を観進めているんですが、この先も楽しみなような切ないような。
ファイナリスト専用のグッズが出たり動画が出たりしているのを見ると、なんだかんだいってファイナリストも好きなので、それらにワイワイする気持ちと、ここになんで深愛ちゃんいないんだ…という気持ちの両方が生まれてしまいます。落ちた理由について、「蘭ちゃんとキャラがかぶるから投票しなかった人がいるのかもしれない、深愛ちゃんはまた別のグループの石井蘭になればいい」と言っている人がいて、それが自分の中で納得できる気はします。姉妹のようと言われていた蘭ちゃんと深愛ちゃん。同じグループにいるのもいいですが、違うグループでバチバチしているほうが実はみんな見たいのかもしれない。そうじゃなかったらRUN RUNであれだけかましたんだから、本来ならめちゃくちゃ順位上がったはずと思ってしまいます。あと落ちたことを知った日は「やっぱりボーカルやラップがもうちょっと成長してたらいけたのかなあ」と思ったんですが、深愛ちゃんボーカル、聞けば聞くほど可愛くて。Popcornの深愛ちゃんパートの声が、曲全体のなかでいいアクセントになっているなと感じて、今では本当にボーカルも好きです。あとPopcorn組今は全員好き、明るい曲なのに、何故か今聞くと悲しくなったりせつなくなったり、でも元気をもらえたり。
深愛ちゃん、最初はダンサーを目指していたという話があって、私はPopcornを見る前までは「もし今回デビューできなくてもこの経験をもとにどこかでダンサーとしていい機会が与えられたりするんじゃないかな」と思っていたような気がします(って、今思い返せば私の目はどんだけ節穴だったんだろうと思う)。でもPopcornを見たらもう、あ、深愛ちゃんアイドル絶対やってほしいと思うようになってしまった。脱落後、今日に至るまで深愛ちゃんはインスタで毎日何かしらファンの投稿に反応したり、毎日新しい情報を供給してくれていて(今日が最後かもしれませんが)、なんてファン想いな子なんでしょうか。北爪さくらちゃんや斉藤芹菜ちゃんに、さくせりじょあのマンネはじょあ!と言われていたり(実際はせりなちゃん)、水上凜巳花ちゃんにあかちゃんと呼ばれていたり、一人称がじょあだったり変な擬音を使っていたり、こういうオフステージの可愛い部分に気づくたびに、この子はアイドルだと思うし、どこかの事務所で絶対拾ってくれと思うし、海外人気がありそうだから日本以外の事務所とかでも挑戦してみてほしいと思ったりするし、いやでも最終的には深愛ちゃんがしあわせならどんな選択でも応援したいと思っています。
と、この記事を書いていたらちょうど深愛ちゃんのインスタに、これから更新頻度が減るかも、でも「また皆さんの前でパフォーマンスをしたい」と書かれたストーリーが投稿された通知が届いたので、私は静かにその時を待ちたいと思います。
さて、そんなわけで長々と語ってしまいましたが、ファイナル前に、脱落練習生の亡霊をしているといういろいろな感情をまとめて吐き出すことができたので、少しすっきりしました。気持ちを入れ替えて、ファイナルを楽しもうと思います。