人類はまだ

 アンデシュ・ハンセンの『スマホ脳』という本を読んだ。帯によるとどうやらこの本は2021年1番売れたらしい。最初の方は人類の歴史の話だった。本によると、人類はまだサバンナ時代の脳なので現代に適合できていないそうだ。

 3章から現在の話になり、スマホが我々にもたらしているものについてのあれこれが書いてあった。スマホは念入りに作られたもので、アイコンの色や画面の広告が表示される位置など、全て私たちの脳をハックできるような計算でできているらしい。

 巻末には脱依存できるような解決方法もいくつか紹介されていた。私にとってスクリーンタイムの効果はほんの少しだったが、画面の色変更(白黒にする)はかなり効果があったように思う。色の刺激がないだけでこんなにも興味を持たなくなるとは!

 スマホを触る時間が減ったおかげで読書や他のことをする時間に充てることができている。

 ちなみに今はアンナ・レンブケという精神科医の『ドーパミン中毒』という本を読んでいる。こちらも面白い。