こんばんは。引きこもりのnasaです。この三連休で小説やドラマを見漁ったので感想をしたためます
LIGHT HOUSE
星野源さんとオードリー若林さんの二人が最近の悩みを話すトーク番組。Netflixで視聴できる。
トークテーマは
創作が行き詰まった時のメンタルコントロール
創作意欲が枯れた時
他者との比較をしてしまう時
といった事が主なテーマとなっている。
ツライ事柄からトークは始まり、答えはないんだけどちょっとした光明を話して終わることが多い。
悩みの内容が自分と通ずるところが多いので別解を聞いている気持ちになるし、僕の1.5倍以上生きているお二人でも似たような悩みを未だに抱えているんだなーってのが興味深い。
ツライなーと思ったときに見ると励まされるかもしれないですよ
永遠についての証明
岩井圭也さんの小説。天才数学者が死ぬ前に残した未解決問題の証明を軸に話が展開される。数学要素はそこまで出てこないので誰でも読める内容となっている。
ネタバレは控えて感想を述べる。
過去と現在を行き来するうちに何が起こったのか明らかになっていく構成だった。僕はこのような構成が好きなので本書も例に漏れず好きだった。
教授に「正しさ」でぶん殴られ、周りの友人は特に助けてくれず期待と正しさと孤独に押しつぶされるような話になっている。希望もあるんだけど絶望がより際立っている。
読んだ人にしか分からない感想になっちゃうけど、自分がアル中になったときに助けてくれる友人が居ると良いなと思える内容だった。
死にがいを求めて生きているの
朝井リョウさんの小説。
平成固有の生きづらさがテーマになった小説。
印象に残ったトピックとしては
テストの順位を張り出すのをやめたり、運動会から闘争を助長する競技が消え去ったりで他者のとの比較により自己肯定感を高める場が減っている時代
何かに際して対立構造を作り出して自分・他者の立ち位置を決めにかかる人
自分を不幸にすると知りつつもマルチや宗教にのめり込むことで自分が生きている意味を見出すことでしか生きられない人
などがある。平成がどうたらってのはよく分からないが自分が生きてても良いって思える何かが必要だとは思うし、それが自分を破滅させるもの(死にがい)であっても必要だよねって部分はかなり納得出来る。
あと、「その何かを持っている人ほど「そんなものなくてもいいじゃない」って言ってくる」というセリフが印象に残っている。
セッション
パワハラ指導者がドラマーを育てる映画。Amazon Prime Videoで視聴できる。
結構酷いパワハラ指導なので閲覧注意かもしれない。イスを投げつけたりが普通に出てくる。僕もバスケ部時代にはパイプ椅子を投げられたので親近感が湧いた。
死にものぐるいでドラムに没頭する主人公と音楽のセンスはあるが人間性が終わっている指導者の二人がメインのお話。
指導者のパワハラをバネにドラムの練習に励む姿がすごく印象的。手から血が出るほどの練習量なのだが、手を氷水で冷やしながら決して辞めることはない。
オーバーワークであるとか、暴言・暴力を使わずに指導しろと思ったけれども、強大な反骨心が出来上がっているので間違っているとは一概に言えないなーと思った。
あの指導の肯定することも否定することも出来ないなーと思った。