朝井リョウさんのエッセイを読んで驚くことが多いです。一番は無駄口を叩く力とその面白さです。
僕が直近読んだエッセイは結婚式場でのバイトのお話で
社会人の予行演習として高校時代にバイトを始めた
結婚式のバイトを始めた
客からの注文時にお酒の名前をメモするところを客の名前を間違えてしまった
一緒に働いていた友人がケーキの乗ったお盆とともに転ぶのを見た
上記の話を12,000文字で書いています。
もちろんこの大筋だけではなく、結婚に対する皮肉、初バイトに対する緊張など小さな出来事が記述された結果の12,000字です。
ちなみに僕がしずかなインターネットで投稿した駄文をカウントするとざっくり75,000文字になります。
これは公開数が75記事で平均1000文字だとして見積もった文字数です。「初めてのバイト」と比べれば微弱なものですが75エピソードが一瞬で玉砕されたように感じました。
プロの物書きに面白さや表現力で勝とうとは思っていませんが、無駄話力は張り合ってみたいです。
ということで、最初に無駄話をしつつエッセイのようなものを書いてみようと思います。
鮮明に覚えている事を書くのが良さそうなので昨日の花見について書く。
昨日(2024/04/10)はすごく良い天気だった。これまでの認識だと、4月は春であり薄着の長袖や半袖Tシャツが主流になり始め、筋肉自慢のマッチョたちが腕(上腕2頭筋)と胸筋を喜んでピクピクさせ始める季節の始まりだと思っていた。
しかし昨今の気温はバグっており春と冬を反復横とびし続けている。昨日は気温の軸足は冬の側に位置しており肌寒かった。これは地球シミュレーターの障害であり管理者は今頃インシデント対応に追われているという見方が主流である(僕調べ)。ちなみにこの仮説は全僕で議論を行った結果、証拠不十分で不起訴になっている。
このバグを体感しているのは人間だけだと言わんばかりに桜が咲き誇っている今日このごろ。4月生まれの同期を祝うという名目でお酒を飲む事になった。
ニートの僕にも一応社会人時代は存在しており4人の同期が居る。無職に転職している僕は、社会の何の役にも立っていないという負い目を隠すため、および仕事ができないんじゃなくてやらないんだからね感を出すために花見の企画・主導することにした。(しかし面倒になったので主導はやめた)
今回は5人で集まることはなく3人で花見をすることになった。1人はカナダに居るためそもそも声をかけず、1人には多忙だってことで断られた。ぴえん。一番多忙なのは桜であり、この主賓のスケジュールを最優先した結果、多忙な同期には合わせられなかった。
「友達、恋人、知り合いの類が全く居ない」という看板を背負っている僕だったが2人も集めることが出来た。この看板を下ろすときかもしれない。そんなこんなで交渉の結果、夜に目黒川の並木道に3人が集まった。
並木道について最初の10秒くらいは「桜じゃーーー」とテンション上がっていたのだが、しばらく立つと「ただの木と桜の区別がつかん」って気持ちになっていた。というもの、集まった時間には日は落ちていたしライトアップもないのでシンプルに暗かった。
物理的な筋肉には自身がないが、物事を楽しむ筋肉には自身があったので「暗い中での花見。楽しんでみせますよ!」という気持ちで見ていたが、途中から文明人アピールの用に感じてきて諦めた。「夜桜」という響きは心をくすぐるがあれは視力検査とそう変わらないなと思った。頑張って右だの左だの当てることに意味がないのと同様、暗闇の中桜を噛み締めて何になるのだ。ただ目を酷使しているだけじゃないか。
まあ、これはちょっと大げさに書いていて、街灯の下や街明かりが差し込むところは普通に綺麗だった。
ここから食事やお酒が開花するのかと思いきや、そうではなかった。近くにめぼしいお店もなく、ゆっくり出来る場所がベンチくらいしか見当たらなかったので韓国料理屋に行くことになった。なんで。
日本と韓国が距離的に近いのは分かるが、流石に花見は日本酒と重箱だろうと思ったが、「多様性ワカリマス」アピールのために素直に行くことにした。(と言いつつ韓国料理の名前が出た瞬間からマッコリを考え始めてた。ちゃんと乗り気)
ここからは、ソフトウェアエンジニアリングの話やマネジメントの話をやっただけなので割愛させていただく。
大体1200文字書いたみたい。うーん。これがどうなったら十倍に膨らむのか分からない。。。物書きは凄いですね。