部品化は抽象的且つ一般的で、重要な考え方だ。応用の可能な分野は作画、建築、電子工学、プログラミングなど、多岐にわたる。
主に知っておきたいことは2つだ。「低級層のミニマイズ」と「高級化した時の視野」だ。
前者は細かい部品はなるべく責務を単一化、低凝集化し、依存性を減らすという考え方だ。例として建築分野における「ネジ」を考える。ネジは最低限の機能さえ持っていれば良い。伸びたり縮んだりしなくて良い。もし伸びたり縮んだりしたら、建築の道具として利用した場合に後から困ることになる。
後者はいわゆる「車輪の再発明をしない」という理論だ。低級な部品を組み合わせて高級な部品を作る場合、低級な部品について殆ど考えなくて良い。ユーザ目線としてはインタフェースが用意されているのに内部構造を考える必要がないということと同じだろう。
俺はこれらの考え方を総合して「部品化」と呼んでいるが、他に「コンポーネント」「アトミックデザイン」或いは単にデザインと呼ばれることもある。