本が好きだ。
はやみねかおるが好きで、香月日輪が好きで、村山早紀が好きで、ローラ・インガルス・ワイルダーと、ルーシー・モード・モンゴメリを愛読する幼少期を過ごした。
ちなみに、小さかった私は本は分厚ければ分厚いほど良く、分厚い本をリュックやランドセルに入れることに喜びを覚えるタイプの珍しい子供だった。ハードカバーは至高。
中学生になって文ストにハマり、そこからすってんころりと文学作品に吸い込まれていった。図書館の岩波文庫の棚を眺め、中原中也詩集と高村光太郎詩集をひたすら読み耽る日々を過ごした。何回も同じ本で貸出と延長を繰り返すので、通っていた図書館の館長に「勉強熱心だねえ」と微笑まれたことがある。純粋に推しのことが知りたくて読んでました。ごめん館長。
西尾維新や時雨沢恵一などのラノベにもちょっと触れた。小中学生の頃は教室が嫌いで、さりとて外で遊ぶほどアグレッシブでもなかったから、ひたすら本を開いてATフィールドとし、空想の世界に逃げ続けていた。現実からは今でもわりと逃げてるわけだが。
高校あたりに小説からマンガに移行して小説を読むことが減ったものの、大学に入ってからまた読むようになってきて、嬉しいことに今でも読むことは少しずつ続いている。幼少期みたいな「半日かけて分厚いはやみねかおるの本を読破する」みたいな読み方ができなくなっていることはちょっとさみしいけれども。
とはいえ、半日かけてハードカバーの一冊を読破するやり方は今やると生活が破綻しかねないので、ぼちぼち読んでいけたらまあええかの精神でやっていってる。
一気読みができない今だからこそ、昔買った「怪盗クイーンの一週間でわかる怪盗の美学」を少しずつ読む楽しみを味わえるかもしれないなあなんて考えてみたりしている。ちょっとずつ読む楽しみを身につけたい。