新劇場版ケロロ軍曹を見にいきました。

なす
·
公開:2026/6/29

※本編ネタバレ、個人的な感想が書かれています!

6月某日。

久しぶりに映画を見に行きました。

10ン年ぶりに映画として復活、今後アニメも復活予定。

個人的な懸念点としては、映画は監督、アニメは声優入れ替えだった。

一旦、この2つを頭の片隅に置きながら、感想を読んでもらいたい。

また、この記事は貴方の感じた思いを否定するようなものかもしれません。

ですが、私は貴方の意見を否定するために、この記事を書いた訳ではございません。

貴方の感じた、その思いは素敵なものです。

その全て否定する必要はありません。

その事を忘れないで、お読みください。


目次

1.個人的に良かったと思った所

2.個人的に気になった所

3.映画全体を通して


1.個人的に良かったと思った所

大きく分けて4つ。

op、絵柄、声優、アルデル

○オープニング

これはまず、本当にありがとう。

令和のケロッとマーチは沁みました。

ケロッとマーチは、あの頃(TVアニメ時代)の代表曲(と思っている)なので、それが令和版として新しく作られたことが嬉しかった。

社員旅行→修学旅行……と来れば、勿論新婚旅行ですよねぇ!

予想が当たって地味に嬉しかった部分です。

歌詞が大きく令和に寄ったという訳ではない(と、個人的には感じる)けど、令和の時代に作られたことに意味があるなとぼんやり思っていました。

ケロロ軍曹の思い出が一気に溢れ出るいいオープニングでした。

○絵柄が吉崎先生寄りになっている

TVアニメ版も好きではあるが、吉崎先生の絵柄も好きな身としてはとても嬉しかった。

新ケロロのような、優しさふわふわな感じを残しつつ、フラッシュ版と大きく違うのは動きと色彩のつき方。

新たに復活する「ケロロ軍曹」というアニメの前段階としてはとてもいいと思いました。

吉崎先生の絵柄で動いてくれるのはとても嬉しい。

けもフレ然り、ケロロ然り、先生が原作のアニメだとパッと見てわかり、命が吹き込まれた……そんな感じがする。

あと秋ママのdynamite bodyをそのまま再現してくれてありがとう。

ママはそうでなくちゃ。

○声優さんはあの頃のままの配役

1番大きいかもしれません。

新アニメではもう聞けない、旧TVアニメ版のケロロ軍曹声優チーム。

最後の最後に、でかい画面で聞けて良かったと思いました。

当然かもしれないんですけれど、全員が自分のキャラの声を当てられていて、実際に聞いて……

聞き馴染みのある声、ゆらぎ、演技……。

あぁ、あのケロロ軍曹だ!と、喜びを隠せませんでした。

一方で、やはり何年も時が過ぎ去り、それだけ声優さんのお年を召されていることも確かだと感じました。

個人的には中田さんやおみむらさんが顕著だったと思います。

それが悪いとは思いませんが、あの頃のようなクオリティを求めると少し寂しさを覚えます。

だからこそ、新アニメ版では声優さんの交代が必要であると感じたのです。

キャラクターをいつまでも良いものに、イキイキとした命を与えるためには、やはり世代交代が必要であると今回強く思いました。

勿論、交代するのに不安はあります。

が、新アニメ版のスタッフを信じ、私は待つことにします。

兎に角、新劇場版に命を吹き込んでくれてありがとう、という気持ちばかりです。

○アルル、デルルが良かった

ブッ刺さりました!ありがとう!

頭脳派で、ちょっと苦手な分野もあるが天才的な発明をする落ち着きのある兄と、戦闘抜群!お兄ちゃん大好き健気げんき弟!

こんなんどうやっても刺さりますよねえ!?

ところでこの組み合わせ、既視感ありません?

大門兄弟、若とイチ……とにかくそういう二人組!

まるで光と影のような、太陽と月のような2人は良い。

自分に刺さる。組み合わせ方が美しすぎる。

しかもこの子達、一人二役なんですか!ほお!ありがとう!

声優に疎い私は別の方が演じてらっしゃるかと!

なんかもう、映画を見てからデルルが可愛くて可愛くて、もう仕方なくなっちゃったよ!

ぬいぐるみ欲しいなぁ、あったりしないかなぁ。

アルデル2人とものぬいぐるみが欲しいよ〜。

最後まで見て、EDの映像も含め、かなり妄想が膨らむ2人だなと思いました。

兄貴が軍曹達のことを思っていて(ここに関してはクルル個人に向けた気持ちも強いと思う)、ずっと地球に張り付いて見ていたり、EDに映ったコピーロボットは軍曹達5人の姿(ポーズ)をしていて。

なんだかんだで本当は軍曹達のことも、地球のことも大好きで……。

弟はお兄ちゃんが本当に大好きで、ケロン軍として選ばれなかった兄貴が落ち込んだりしたときにずっと支えてきた事が伺えたし、お兄ちゃんのことをまっすぐに信じてきた健気さが前面に出ていた子だった。

いやあ……良い!!本当に、この2人は!!


2.個人的に気になった所

※批判的な意見が多数出ます!

たくさんある。

が、厳選をして、ここでは3つほど述べる。

ナレーション、キャラ設定、他作品

○ナレーションが鬱陶しい

事あるごとにすぐに出てくる。

宮古島の説明は嬉しかったです。引きこもり族すぎて、名前しか知らない場所だったので……。

しかし、それ以外のナレーションは鬱陶しいと感じました。

一個ストーリーが進んだら一個突っ込む、を終わりまでやってくる。

その流れもう良いよ、を何度も繰り返される。

これが地味に体力を奪っていく。

こちらは「ケロロ軍曹」を見にきているのであって、「ナレーション芸」を見にきている訳ではないのです。

「今の子供はわかるかな?」も、ケロロ達が一度言えばそれで済みます。

それを何度も何度も、似たような場面で毎回繰り返されるので、またか!となり、鬱陶しいなと感じてしまいました。

前任の藤原さんの、あの声のテンションで慣れているからかもしれません。

長谷川さんのナレーションは、全体的に重く、ずっしりとしたものだったので、そう感じてしまったのかもしれません。

しかし、このナレーションの鬱陶しさの原因は、長谷川さんの喋りやトーンが悪いのではなく、ナレーションを入れる間が悪かったのだと思います。

物語に直接関与しないナレーターの立場上、

ナレーションを入れる頻度はもう少し少ない方が嬉しかったです。

○キャラ設定が崩壊しているように見える

何度も、う〜んと思いながら見ていました。

特に引っかかったのは夏美ちゃんでした。

「早く宮古島に戻ろうよ」

このセリフを聞いたとき、え?と思いました。

TVアニメ版、超劇場版共に、何か不思議な問題が起きれば真っ先にケロロを疑い、しかし地球やケロロ達が危険に晒されれば自分も戦う仲間思いの強い女の子だと記憶しています。

が、新劇場版はどうでしょうか?

問題が起きてもどこか他人事、バカンスを優先し、積極的に地球を救おうという動きが見当たりませんでした。

普通の中学生の女の子なら当たり前の反応です。

しかし、「日向夏美」にフォーカスして考えると、それは違うのではないか?と思うのです。

他にも気になる点はいくつもありました。

ドロロ兵長の「駆逐してやる」「〇〇の呼吸」という台詞。

ノリに乗っている状況(ハンドルを握ってたりする場面)なら、多少はわかります。

「左手は添えるだけ」の時のような、ヒーローバトルシーンの際のノリで添えられる、と言ったものであればわかるのです。

ですが、あのバトルシーン……

これから戦う時にいう台詞か?と聞かれれば、違うと思います。

また、大量のコピーロボットと戦うシーン。

一体だけシャア専用ザクがコピーされました。

ガンダム好き、というかガンプラ大好きなケロロなら食いつくシーンだと思ったのです。

ですが実際は、タママが一言述べてシャア専用ザクの話題は終わりました。

超劇場版3を見るとわかりやすいのですが、自分が欲しかったガンプラを投げられた際に釣られて走りにいくような男です。

シャア専用ザクがコピーされたとなれば、ガンプラ魂が燃え上がりオタクとしてキラキラとした目になること間違いなしだと思ったのです。

その他ちらほら、なんとなくう〜んと思ったシーンがありましたが、割愛とさせていただきます。

〇他作品のネタが多すぎる

1番はこれです。

この映画って、ケロロ軍曹だよね?

そう思うほどには、他作品のネタが多すぎます。

思い出せるだけでも、10個くらいはあったと思います。

妖怪ウォッチ、進撃の巨人、エヴァンゲリオン、ウルトラマン、ちいかわ、プリキュア……

この付近に関しては、後にアルルの話を聞けばある程度は納得できたのです。

それでもやり過ぎだと思いますが……。

しかし、それ以上に身内ネタ(+実写映画化を手掛けた他作品を出している事)が過ぎる。

これに尽きます。

そもそも、銀魂や変態仮面は監督の作品そのものではないはずです。

その作品達には原作者がおり、監督は原作者の大切な作品をお借りして実写映画化した、という仕事の流れはずです。

実写化した、とは、すべてを自分の作品にした、という訳ではないはずです。

これは我々二次創作を行なっているものにも言える事で、原作に対してリスペクトをするという点で言えば、

自分も改めて反省し、自覚していかなくてはいけない点であると言えます。

だからこそ、銀魂や変態仮面のコラボは一体どうなんだ、と思ったのです。

なら、オリジナル映画の勇者ヨシヒコなら許せるのか?という点ですが、

私は勇者ヨシヒコでも許せないと思いました。

あくまでも、この映画の主役は「ケロロ軍曹」であり、「福田組」ではないはずです。

ケロロ軍曹を見にきた人からすれば、途中に挟まる身内ネタの数々は、本当に必要なシーンなのか?と疑問に感じるのです。

これは福田組を見にきた人なら、満足できるかもしれません。

つまり、今回の映画は狙うターゲットを間違えたのだと感じました。

だからこそ、「ケロロ軍曹」を見に行った私としては、なんか違うなぁ、と感じたのです。


3.映画全体を通して

今作の映画を見て、自分の中の素直な感想としては

序盤から中盤は見なくて良い、終盤は面白かった。

と言ったものでした。

この映画は、先に述べたように、

「ケロロ軍曹」を見にきた人には向きません。

が、「福田組」を見にきた人には向いていると思います。

正直な所、監督名が明らかになった時点で、「ケロロ軍曹」の映画として成り立つのは怪しいか?と思ってはいました。

が、まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。想像以上でした。

私は監督の映画やドラマは数作品視聴していました。

しかし、その殆どが原作のストーリーを知らないままの視聴でした。

なので、映画やドラマの感想で「原作と違う」と言ったような感想が挙げられる度に、そうなんだ……と、なんとなく思っていたのです。

なんとなく、です。どんな気持ちだったのかわからないくらいの、あやふやな状態でそうなんだ、と思っていたのです。

その、「なんとなく」だったものが、今回の映画を通してハッキリとした感情になりました。

私は「ケロロ軍曹」を見にきたんだ、と改めて気付かされたのです。

……そんな気がしています。


最後に、

感想は人それぞれです。貴方の感想を大切にしてください。

私の感想を読んで、新劇場版ケロロ軍曹を否定する材料にしないでください。

貴方が好きだと思ったものは素敵なものです。

それを、私や周りの意見に流されて、その思いを否定しないでください。

私は、あなたの思いを尊重しています。

その前提を、どうか忘れないでいてください。