故里を去りゆくものは、いくたびもいくたびもあとをふりかえる。
何ごとをしようと、いつもわれわれはその姿態を離れぬのだ。そうせずにはいられないように
たれがわれわれを故里から遠ざけるのか。いま
最後の丘に立てば、もう一度その谷の全貌は
足下にひろがる、去りゆくものは顧み、歩をとめ、低徊する。――
そのようにわれわれは生き、いつも別離(わかれ)をつけている。
(リルケ、手塚富雄訳『ドゥイノの悲歌』第八の悲歌)
・溜めていた諸々を読み進めた。さすがに読書しながらシャニマスのイベコミュを同時に見るのはやり過ぎな気もしないけど、まぁ良い感じのリズムで動けたのではないかという気がする。
・とはいえ自分がシャニマスのイベコミュを積みまくってるの、「万全の状態での視聴にこだわるあまりに、メンタルが整ってないだの時間がないだのでいろいろと理由を付けて後回しにしてしまっている」という一点によるので、とにかく視聴のハードルを下げるという意味では悪くないかもしれない。問題はこのやり方だとプロデュースは出来ないというところだけど。
・『幼年期の終り』を読み終えた。物語全体からストーリーテラーが人類に対して抱いている愛や希望のことがひしひしと感じられつつも、その裏に秘められたペシミスティックな疎外感のことをジャンやオーバーロードたちの物語的な立ち位置のことを思わせられた。面白くはあったけど、SF上のギミックの細かさや、「宇宙」や人類を超越する上位存在についての描写の入念さという点で見たら『ソラリス』の方が上かな?という印象もある。というか『ソラリス』が規格外に上手すぎるだけなんだけど。
・シャニマスは『no/ode』と『YOUR/MY Love letter』あたりをば。前者は普通にはるきさんがいい人過ぎてびっくらこいた。いい人というより、人間としての美しさが……。後者はバカオモロいなこれ。すげーコミュだなと感心しながら読みつつ、性格の悪い読者なのでプロデューサー周りの演出と主題に齟齬が生じてない?という点も気になったりしたけど。いやでもそういう細かい部分吹っ飛ぶぐらい面白かった。
・明日にはいよいよ面談が控えている。それが終わると課題選考。ひぇぇ……。