・オースター『幽霊たち』を読み終える。面白かったような気もする……いや、どうなんだろう。ポストモダニズム特有の「虚構(≒書物)と現実の往還性・可換性」みたいなテーマはたしかに意識されていて、激しい起伏や複雑さのないストーリー展開に比べてこのテーマ性から見たときの論理構造は比較的綺麗にまとまっているんだけど、いやむしろ逆に綺麗にまとまりすぎなのが気になるな……という。最終場面の「まだ最後の瞬間が残っているのだ」云々も。ポストモダニズム優等生。いや、「ポストモダン」云々みたいな作品評価をジャンル性に還元させるような読みは後発の読者や批評家が勝手にやってるだけなのでは?という問題も指摘できるとは思うんだけど、じゃあその「ポストモダニズム性」を取っ払ったときに本作の面白さはどこに見いだせるの?と聞かれると……どうなんだろうな。最終場面の「ブルー」と「ブラック」の距離感云々でいろいろ言える?あと人物たちが生きる「日常」空間云々とか、「幽霊」性云々とかも言えるか。
・ちゃんとした書評を書く練習とかもしたいな……某研究者も「文系の学生は書評の読み書き練習をすると良い」って言ってたしな……。
・明日朝早いので、この辺で寝る。
・「AIは生活しない」