3月27日(守秘義務の顔/絵本で涙を流す)

nasub_i
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・諸々の関係で必要に駆られ(守秘義務の顔)、二つの画面で別の映像作品を同時に視聴するという事態が発生した。昨日今日とでずっとこれをしていた。たぶん全部で20時間ぐらい。この視聴法を続けていると普通に体調とかが悪くなってきてびっくりした。頭痛とか眩暈の症状が出てくるのは全然理解できる(なにせ長時間複数のディスプレイに向き合っているわけだから)のだが、続けてると息が浅くなるのと手足の関節が痛くなるのはマジで意味が分からなかった。動画見てるだけなのに……。そのおかげか、紙の本を読むと身体がリフレッシュされるような感覚がおとずれた。

・そういえば、タイムラインに流れてきた漫画を読んでいたら不意打ちのように急に涙が流れてきてびっくりした(こういう自分が意図していないタイミングで、自分の思考すら置き去りにされて突然に身体が号泣しはじめた、みたいな意識と身体のブレ、どういう風に表現すれば良いんだろう)いちおうその漫画。自分はそんなに涙もろい方ではないと思うんだけど、未だに絵本調のテキストは読むとすぐに泣いちゃうんだよな。絵本に対してもそうだし、母が自作した絵本風のフォトブックですら号泣したことがある。ちなみにそれは自宅で飼う2匹の猫の写真に、その年が若い方の猫が発しそうなひとことをそれぞれの写真に付け添えたというもので、特にその年上(ですでに他界してしまった)猫の写真に「○○(猫の名前)はお空の上から見守ってる」(うろ覚え。確認したいけど見たら泣いてしまいそうでダメ)という一文が特にダメだった。

・おんなじ絵本でも、主人公が動物のものの方が人間のものよりも泣きやすい気がする。なんでだろ。上の漫画で言えば「自分の身体的能力をもって人助けをする、心優しいチヲハウハネ」「そらをとんだら、地上に戻れなくなってしまう」「左記のような”自己犠牲”を払って、地上の日の光をとりもどすというラスト」など諸々の具体的描写に涙を流してしまったわけだけど、もっとそれ以前の、「動物たちが感情をもち、生活を送っている」という状況それ自体にすでに涙を誘われているというような感覚がある気がする。(バベルの塔?)

・この文脈から安部のテキスト読めないかしら。「涙」と「動物」ってそのまま安部の作品に頻出するモチーフなわけよな。いや自明すぎて大した作品論にならないか。

・『きことわ』、読みたくなってきた(突然)。

@nasub_i
耐えがたいものがある