ブギーポップシリーズを読んでみたいけどどこから読もう……、という人向けの指針です。友人に読んでもらうためのものなので、あまり真に受けないでください。
※ 私の好みで書いているので万人向けの指標ではなく、広義でのネタバレ(ある程度の世界観など)を含みます。
基本的に1冊でストーリーとしては完結しているため、ある程度は順番が前後しても良いが、○○に出てきた人が△△に出てきた!というのが多いので順番通りに読むのが一番わかりやすい。
また、他作品のノベライズなどの例外を除き、全ての作品(ここであげていない作品を含めて)が同じ世界観で繋がっている(戦地調停士シリーズはちょっと難しい)。
◎ ブギーポップは笑わない→ 表題作なのでここから読み始めるのがおすすめ。
○ ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART1/PART2→ 上遠野ワールドの根幹になるキャラクターが出るため、読んでおいた方が他の作品(特にナイトウォッチシリーズ)を理解しやすい。
○ ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ→ 「機構」の話が出るため、読んでおいた方が他の作品を理解しやすい。
△ ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王→ ライトノベルとして読みやすく、とっつきやすい。
◎ 夜明けのブギーポップ→ いわゆる「ブギーポップ:オリジン」なので読んでおくと他の作品を理解しやすい。
○ ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師→ おそらく、表題作を除けばもっとも評価が高い作品のひとつ。
○ ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕/ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生→ 戦闘が多く、ライトノベル的。また、今後ちょくちょく出てくる「最強」の登場回なので、読んでおいた方が他の作品を理解しやすい。
△ ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド→ 「ビートのディシプリン」、「ヴァルプルギスの後悔」を読むなら先に読んだ方がわかりやすい。
これ以降の「ブギーポップ」シリーズはそれぞれ独立性が高いのでこの辺まで読んで気に入ったら読んでもらう感じでいいかもしれない。重要性が高いのは「ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ」かな……。
○ ビートのディシプリンシリーズ(全4巻)→ ライトノベル的に読みやすいため、個人的にはおすすめ。登場人物が被るため、「ブギーポップは笑わない」「 VSイマジネーター」「パンドラ」「エンブリオ浸蝕・炎上」「ハートレス・レッド」辺りを先に読んだ方がわかりやすい。
△ ヴァルプルギスの後悔(全4巻)→ ブギーポップシリーズに出てくる「魔女」の概念やそもそもの世界観が気になったらこれ。「ブギーポップは笑わない」「 VSイマジネーター」「ハートレス・レッド」辺りを先に読んだ方がわかりやすい。個人的には好きなシリーズ。
△ 螺旋のエンペロイダーシリーズ(全4巻)→ 直接のつながりが強いわけではないが、「ブギーポップは笑わない」「パンドラ」「エンブリオ浸蝕・炎上」「ビートのディシプリンシリーズ」辺りを読んで「彼ら」が気になったらこのシリーズがおすすめかもしれない。読んだのが結構前で再読してないので自信がない。
○ ナイトウォッチシリーズ→ 「ぼくらは虚空に夜を視る」を読んで気に入ったら「わたしは虚夢を月に聴く」「あなたは虚人と星に舞う」に進むといいと思う。「ブギーポップ」と毛色が違うので(よりSF色が強い)いっそこっちを先に読むのもありかもしれない。
○ 冥王と獣のダンス→ 「ブギーポップ」の世界がここに繋がるんだ!?という驚きを与えてくれる1冊。そういう意味ではかなりおもしろいので結構おすすめ。
個人的に狂ったのは「パンドラ」なので、個人的な希望を言うなら「ブギーポップは笑わない」「VSイマジネーター」「パンドラ」って読んで欲しいし、そのあと「夜明けのブギーポップ」を通過して「エンブリオ」まで読んで欲しいし、そのまま「ビートのディシプリン」まで行って欲しい。