肌感として、うまく文章を書ける人はたくさんいる。タイトルのようなことを言っている人がいても、実際に見てみるとぜんぜん下手ではなく、むしろめっちゃうまいや〜んとなることのほうが多い気がしているくらい。
でも、私のような人間のところにも「どうやったらうまく書けるようになるのか?」と聞かれることがある。
これも肌感だけれど「うまく書けるようになりたい」の目的にはいろいろあり、
てにをは含めて、いい文章の書き方(ルール)を知りたい
読まれる記事を書きたい
という、大きく2つの目的があるように思っている。前者なら「一文は短く」「2つ以上の意味を文章に入れない」などを伝えられるし、後者なら目的から逆算した構成づくりの話になったりする。つまり「回答」とできる内容がぜんぜん違うのだ。なので「うまく書けるようになりたい」と言われたら、まず目的を確認するようにしている。その後、私が伝えられることを伝える流れになる。
と、そんな話をしたら同僚から「エンジニアみたいだな」と言われて笑ってしまった。たしかに、以前ほかのエンジニアさんに「こういうことをしたいんですがどうやればいいですか?」といったら、目的を細部に渡ってヒアリングしてもらった記憶がある。今ならわかるけど、きっと私に質問されたエンジニアさんも自分が話す内容を取捨選択するためにヒアリングしてくれていたんだろうな。
話が変わるけど、「うまく書けるようになりたい」という質問に胸を張って答えられるほど、私自身は自分の腕っぷしに満足できているわけじゃない。むしろ、いつも上手い人の記事やコンテンツを見つけてしまうので凹んでいるくらい。そんなことを少し前に元同僚に話したら、その人はどうやら素直な人だったようで「彼女のライティングは信用ならない」と周囲に言いふらされていたということがあった。おかげで、社内の信用を取り戻すのにずいぶんと時間がかかった。
話す相手を間違えるとはこういうことか、という痛い学びだった。難しいね。