VRC内で何かのイベントに参加していた。
邪悪な空気感のあるイベントだった。
イベントが何かに呑まれ、暗転。
気がつくと、同じワールドなのに全く雰囲気の違うイベントになっていた。
打って変わって、邪悪感は無い。
女声のスタッフ(名札を付けていたのでキャストだろうか。名前を覚えているのでM氏としておく)が言う。
「お客様、お席案内しますね」
「え?えっと、いや、違くて、別のイベントから出てきたところといいますか」
状況がわからない私と、怪訝そうにするM氏。
「ここでやっていた別のイベントに参加していて……」
「HMDは████████(型番かシリアルコードだろう)ですか?」
M氏は突然流暢に言った。今のフレーズ、暗記しているのだろうか?
「え?ペイウォール(多分一言も掠ってない)……なんですか?使ってるHMDはQuest2ですけど……ちょっと調べてみますね」
HMDを外して検分する私。それらしいものは見つからない。
検索エンジン(何故かYahoo)で調べてもよくわからない。
男声のスタッフが言う。
「来年にはもっと調べやすくなってますよ」
補足
冒頭部分は他の夢から切り替わっていることもあって、物語としての辻褄合わせのために変更・簡略化している。特に、「VRC内で何かのイベントに参加していた」というのは厳密には誤りで、冒頭では異なるし、一貫してVRCの仕様が守られるわけでもない。「邪悪なイベント」時点では半分ほどリアルも混ざっていると考えるのが妥当であろう。
冒頭のイベントを「邪悪」としたのは、差別、いじめに起因するものである。
奇妙な夢だが、通常の夢と同様に、随所に私の記憶の痕跡が見られた。M氏の名前の元ネタ、「ペイウォール」を連想した理由、などである。ちなみに、M氏に該当する名前の登録は、編集時点ではまだ無い。
不明なのは型番あるいはシリアルコードの部分である。これは何を示すのか、そも何のコードなのか定かでない。
物語を考えて、素直なのは「以前そこで邪悪なイベントが行われていた。しかし、滅びた。現在、同じ場所で別のイベントが行われているが、ある型番・シリアルコードのHMDを使用すると、悪夢のように甦る」というところだろうか。
素直でない考えもできるが、ここでは言及しないでおく。