2022年8月の終わり頃に始めたブラジリアン柔術。もともと小さい頃からテレビで格闘技は見ていた。全盛期は過ぎていたタイミングだったかと思うが、辰吉丈一郎の試合を見ていたのを覚えている。そして、畑山隆則はかっこよすぎた。その後はPRIDEも見ていた。「グレイシー一族」というワードも鮮明に覚えていた。ただ、自分が格闘技をやりたいなんて思ってもいなかったのだが、今では柔術にハマっている。これが相当に面白い。きっかけは、RIZINでクレベルやサトシが柔術の技で次々と勝利をおさめていくのを見て。さらに、YouTubeでたまたま桜庭和志が主催のQUINTETというグラップリングの試合を見ていて見つけたのが、ジオ・マルティネスの試合。30kgも体重の重いハイサム・リダから一本を取ったのを見て衝撃を受けた。寝技すごい。すぐに近くの道場を調べて入会を申し込んだ。
健康のために、ジムに通って筋トレをする程度のことはしていた。ただ、ぼんやりと歳を重ねても長く続けられる趣味があるといいなと思っていたのと、体を動かすものであれば健康にも良いし一石二鳥だなと思っていたこともあり、柔術はそれにマッチした。
始めてみて良いなと思ったこと。
積み重ねが目に見えやすい成果として出てくる
頭を使う
コミュニティができる
1は筋トレに似ているかもしれない。やった分だけちゃんと成果として現れる。もちろん運動神経の良し悪しで習得までの時間に差はあるが、先輩方の話も聞いていると運動神経が良くなかったとしても、真面目に取り組む人は着実に成長するし、他の格闘技と比べると柔術はその性質が強いと思う。日々不確実なことの多い仕事に没頭する傍で、柔術や筋トレのようにやればやるだけ着実に目に見える成果の出るものには安心感も感じるし、チートみたいで楽しい。
2はどの格闘技、スポーツにも当てはまるかもしれないが、頭脳を駆使する点が面白い。瞬間瞬間で次の手を考える必要がある。試合で自然に体が動くくらいに、練習でPDCAを重ねる。この試行錯誤が1回の練習の中でも行えるくらい短いスパンでやれるのも楽しい。柔術をやっている時間は他のことを考える余裕もないので、いわば脳のデトックスにもなる。サウナも好きなのだが、やっぱりサウナ中はいろんなことを考えてしまう。
3はたまたま自分が通う道場がそうである可能性もあるが、良い人が多い。他の道場の方と接する機会もあるが今のところみんな良い人だった。社会人で忙しい中でも、こうして練習に参加する時点ですごいと思う。スパーリングなんかは道着がびちょびちょになるくらい汗をかく。疲労もたまる。なんならやらなくても良いことに、忙しい日々の時間を縫って打ち込んでいる。もっとこのコミュニティで人との繋がりを作っていきたいと思う。
一方で想定外だったこととしては、意外と怪我が多いこと。「柔術は他の格闘技と比べて怪我も少ない」みたいなことを何かで見て始めたが、たしかに“他の格闘技と比べて少ない”は真であるかもしれないが、怪我はする。自分も膝の外側側副靱帯を痛めたり、首、肩、肘、指、細かな怪我は多い。大きな怪我をすると長期間練習もできなくなるし、小さな怪我でも100%のパフォーマンスを発揮できなくなるのでもったいない。ストレッチやテーピングなど怪我予防はしっかりやろう。
ちなみに失神する人もいる。早めのタップも心がける。