EMのキャリアの見せ方って難しい

necocoa
·

EMになって1年半になる。今回はEMとしてなにが市場価値となるのか、私の葛藤をただ書いていく。

マネージャーの指標として以下が有名であり、自分も意識をしている。

マネージャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット

出典: HIGH OUTPUT MANAGEMENT、エンジニアリングマネージャーのしごと

そしてこれらを定量的に見える状態にするのは難しいなと感じている。

大きい課題を大きな変化を起こし、それが明確な結果になっていれば見えやすいと思う。これはプレイヤーでも同じように大きなPJのリードを任され、設計から実装まで手を動かしてPJをやり切ることは評価されやすいと感じている。

マネージャーとして重要だがコツコツである開発の改善のサイクル運営、メンバーへの日頃のFBなどでの成長・モチベーションの向上や、円滑な開発を進めるための他Dev・Biz・CSなどとのコミュニケーション、成長機会の用意などなど細かいが重要なコトはいっぱいある。

だが、それらの小さなことは見えづらくエピソードとして表現しづらいなと感じてしまう。私としても日々の早い時間の流れの中でこれらの事柄を定量的に残しておくことができていない。

では、マネージャーのアウトプットである自組織のアウトプットが自分の成果です!と伝えられると、アウトプットの総量より、そこでどういう影響を出されたのか具体的なPJを技術的にもどういう関わり方をしたのか、などの深掘りしたくなる。

その際に組織としての大きな変革による成果か、PJとしてリードする事柄をするほうがキャリアとして見えやすい(価値が高くみえる)ものがある?と感じてしまっている。

これは私がEMとしてなにを価値と置き、言語化して整理を行い、再現性を持った形で成果につながるアクションをする、というプレイングが甘いというのもあるのかもしれない。その結果、エピソードとして雰囲気でやってる感がでてしまっている。私としては瞬間瞬間で考慮しているが、残念ながらその記録はこぼれ落ちている。

私の見ている開発組織はチームが3つあり、それぞれが確実に強く自走できるチームになってきており、成果としては上がっている状態にはなっていると思う。だが、それが自分がした結果なのか?ははっきりとした物言いでは言えない自分もいる、小さなエフェクトでできた結果ではあるが、大きな判断をし変革をした、という結果ではない。そして全ての組織で変革は"必ず"必要なのか?という葛藤に繋がっていく・・・

これが qsona さんも言ってる自己効力感の下がり、というやつなのかもしれない。

@necocoa
エンジニアリングマネージャーのひとりごと