顔が見えないからこそ、リアクションすることに敏感になる

necocoa
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ファシリをする人と(たまにしか)しない人で、ファシリや議論を進めている人へ向けたリアクションに大きな差を感じる。

前提として、これはリモートワークでのMTGで、顔出しをしないパターンでより大きな影響になっている。(slackなど非同期テキストコミュニケーションもあるがそれはまた別)

通常のMTGで、ファシリが喋っているときはまぁ「ふんふん」と聞いていると思うので反応が返ってこなくてもわかるが、問いを投げてもリアクションしないことが見受けられる。

これはたいていの場合、問いに対して肯定だからリアクションしないパターンなのだが、これはファシリや議論を回している人からするとかなり進めづらい。(ちなみに否定なのに黙るのは余計にたちが悪いが、これもまた別問題)

ファシリは数秒間待って、反応がなかったらOKなんだなと進めている。これは明らかにファシリにとってストレスがかかっているが、もう慣れてしまっている。わざわざ指名して話を振るのもそれなりにMPを使う、からもうスルーしちゃうのだ。そして、その状況に聞き手も慣れてしまっている。負のサイクル。(指名して意見を引き出すのもファシリの能力として重要だが、日常的にずっとそれするのはMP的に大変だよね)

このリアクションのしない人はファシリの経験が少ない人のほうが多く見受けられる。(個人の感想)逆にリアクションをする人としては議論が円滑に進むようにファシリの気持ちになってサポートする立ち回りとしてリアクションをしているように見受けられる。少なくとも自分はその気持ちでリアクションを意識的にしている。(もちろん性格としてリアクションが多い人もいる)

これらの行動は相手の立場を想像する力と、聞き手はリアクションすることが円滑に前へ進むトリガーになる、と理解していることだと思っている。それを理解するにはファシリや議論を自身が行って、よりクオリティを上げるには?と考えたことがある人じゃないと、なかなかたどり着きづらいと思う。

エンジニアのスコープにすると、僕らの開発の流れだと PdM>デザイナ>EM/Lead>エンジニア の順で大きい範囲でのプロダクトの意思決定をする頻度が高い。特にエンジニアがファシリをするときは、開発に関係する少人数の話などが多いので、余計抽象的な会話になりづらく、この課題にぶつかる頻度が少ないんだろうなと思う。

MTGや昼会などで、このリアクションがないが故にぬるっと進んで、覇気がないままぬるっと終わるようなパターンが度々あり、良くないな〜と思ってたところ、タイムラインにこの記事が流れてきた。

この記事でも例は違えど、リアクションをしないことは議論を後ろに引っ張っていることだと伝えている。完全に同意。

これを見たことをきっかけに、チームに対して「もっとリアクションしようぜ!」と投げかけたところ、チーム内外で良い反応をもらえた。別チームへのシェアもしてもらえた。うれしい。このうれしい、という気持ちになれるのもリアクションのいいところ。

そんなことがあったので、雑多にどういうことを考えていたのか言語化しなきゃなと思い書いてみた。

@necocoa
エンジニアリングマネージャーのひとりごと