人生のレールを外れる衝動のみつけかた
という本を読んだ。
好きなことで食っていく的なニオイを感じて読んだんだけど、食っていくのとは紐づいていなさそうだった。
仕事のためとか報酬のためとかではなく、自分からやりたいと思う気持ち、それも持続的な。衝動と呼ばれていた。それはどうして生まれるのかな?というのを考えて論じた本なのでしょう。そういう衝動を狙って湧かせる方法みたいなことは明言されていなかったような気がするけど、自分としては、なんか得られるものがあったような気がする。
自分の場合は、仕事とは関係なくて誰のためにもならないようなことに情熱をかたむけることをカッコいいと思いながらも、俺には時間がないしできるだけ無駄なことを減らして価値のあることをしたい…とか言っていたので、この本で言う衝動とは逆行するようなことをしていた気がする。
その結果どうなったか。なんかいつもモヤモヤしたままだった。毎日英語とプログラミングをやると決めて、無条件に習慣化してみたけど、毎日意味なく問題を一問ずつ解くようなことに落ち着いて、なんでこんなことしてるんだっけ?という気持ちになってしまった。どうやら、やりたいことではなくて、意味のあることや効果のあることをどこかで優先してしまっていたようだ。
英語とプログラミングが気になるんだったら、仕事と関係あろうがなかろうが、気になるものをとにかくやっていくのが良かったんだろうなと、振り返ると思える。
英語で言うと、TOEICのスコアを上げるために問題を繰り返し解くことが好きなわけではないのはわかっている。プログラミングの場合は立派なものや完成品を作るのにはあんまり興味が湧いてこない。どっちも適当なくらいがちょうど良いなと思う。
また、やりたいと思えることばかりをしていたら、本当に必要な勉強がおろそかになってしまうのではないか?という疑問を持っていたが、今回の本を読んで、それはそうって思えてきた。
仕事は基本的に誰かのためにやることであって、自分のやりたいことを通すものではないと思っている。だからといって、仕事関係のことだけをやって、自分のやりたいこと(意味ないことでもなんでもいい)を全くやらないでいたら、きっと死ぬときに後悔するんだろう。今死んだら後悔しそう。ああ会社やめてみればよかった、とか。
仕事をやらないと生活できないので、仕事やそのための勉強は必要。けれど自分のやりたいこともやっていきたい。どんなに意味のなさそうなことであっても。やりたいと思えることならば。なんとなくそんなふうに思える本だった。自分にとっては。