「幸福人フー」の感想

negiboudu
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坂口恭平さんがnoteに投稿した記事を書籍化したもの。この本には坂口さんの奥さん「フー」さんが出てくる。フーさんがどういう人かが書かれているのだけれど、なんだか坂口さんについても書かれているように感じた。フーさんの言葉の中から、フーさんから見た坂口さんを読み取ることができたので。自分で自分のことを語ると、どうしても理想と現実が混ざったりしてしまいがちだけれど、二人からの目線で書かれているおかげで、実際の坂口さんの姿が少し見えたような気がした。根が真面目なんだろうなあと。それがゆえに苦しんだりもしたんだろうなあと。

フーさんについては、決して人のことを悪く言ったりせず、変に人の気持ちを勘ぐったり悪い方に捉えたりしないようにしている人なんだろうなとイメージできた。自分もそうありたいとか、真似したいなって思ったけれど、きっとかなり難しい。自分の頭の中には今日一日が思い返されて、あのときああしていればとか、あの人はこんなことを思っていたんじゃないかとか、ぐるぐる巡ってしまう。幼少期の体験がこういう性格というか考え方を作るのかな。気をつけられる範囲は気をつけるけれど、気をつけていても出てしまう勘ぐりとか、きっとある。それでもフーさんのようになれない自分を責めたりせずに、自分なりの良いところも見つけていきたいな。

読後の感想みたいに書いてしまったけど、実はまだ30%くらいしか読めていない。一旦頭の整理のために書いてみた。