2024.01.04(木)その状況がおかしくて笑ってしまった

今日は本当なら勤め先の仕事始めなのだが、業務に支障がなかったので休みをもらった背徳感のある休日。末っ子との約束通りに外出の一日。朝ご飯に固まってしまった栗きんとんと、シュトーレンに引っ付いていたバターをためておいた物を挟んで焼いたホットサンド。さつまいもとバターの組み合わせがおいしくないはずもなく、末っ子からも及第点をもらった。

ゆっくり家事と用意をし、出かける直前に電話をかけないといけない用事を思い出したせいで、11時すぎくらいに出発。昨晩、トイレのドアノブが経年劣化で壊れてしまい、マンションの管理会社へ電話したのだった。出る直前に色々思い出す癖がいつまでたっても直らない。

三宮に着くと昼前だったので、ごはんを食べる。空いてそうと思ったお店でしばらく待たされ、私が頼みたかった品は売り切れていたが、それなりにおいしくて末っ子も満足して腹も満たされた。ポートライナーの駅の入口がわからずちょっとさまよったけど、無事に乗り込み乗り、神戸どうぶつ王国へ行く。

初めてだったので、勝手がわからずちょっと緊張したが、とても楽しかった。

まだ地震と航空機事故のショックが残っていてテンションが低めのツイートだけど、動物を見ている間はわーきゃー言うてました。

ワオキツネザルが大好きで、今までも何度も見ているのだけど、触れられそうな距離で見たのは初めてでなんかしらのホルモンが分泌されてるのがわかるくらいの愛でたさだった。

木の枝にとまった2匹のワオキツネザル

先にいた若いお母さん2組の連れた幼稚園くらいの子供たちが、防疫の為禁止されているのに素手でワオたちを撫でていて、「触っちゃだめだよー」と、いいなー私も触りてー!と思いながら声をかけた。お母さん方はすぐに「触ったらあかんってー」と子供達を注意してくれてよかった。「触ったらダメなんですか?」「病気がうつるから?」と聞いてこられて、「人間の病気をうつしちゃうことがあるんでねー」と答えておいた。もちろん動物からうつることもあるだろうから、ちょっといじわるな言い方をしちゃったなーとあとで反省した。自分が触れなかったひがみだ。恥ずかしい。

ツイッターで見てたミナミコアリクイの赤ちゃんも見ることができた。

花形なので、入ってすぐのゲージに入れられていた。なんでこんなにかわいいんやと、孫をもったような気持になった。

アジアの森のような池と緑の奥に佇むハシビロコウ
ハシビロコウ
舌を出して鼻を舐めているマヌルネコ

他にもハシビロコウやマヌルネコなど。ネットを定期的にざわつかせるメジャー級選手が大集合していた。眼福。

その中でも特に印象に残ったのがビントロング

末っ子の大好きなレッサーパンダの展示を見てほくほくし、次へ行こうと顔を上げたら樹上に黒い塊がいて、もともとビントロングという動物を知らなかったこともあり、「何かいる!なんやあれ?!」と、とても驚いた。たぶん、ゾウを始めて見た日本人もこんな気持ちだったに違いない。

インド北部から東南アジアの森林に生息しているジャコウネコ科。真っ黒い体毛に小さな顔が埋もれている。白いひげが長く垂れ下がり、白い耳の後ろに長い毛が角みたいに生えていて、かわいいんだけど悪魔の使い魔みたいに思えた。体も中型犬以上ありそうな大きさで、でっかくて長くてこの上なくかっこかわいい動物だった。体臭がキャラメルポップコーンの匂いがすると、動物紹介のキャプションに書かれていて、確かにそんな匂いがするー!と興奮したが、ビントロングのいる建屋を出るとすぐそこのフードコートで本物のキャラメルポップコーンが売られていたので、実際にそうなのかわからず、ちょっともやもやした。母さん、私があの時嗅いだ匂いはビントロングの体臭だったんでしょうかねえ。

末っ子リクエストでマヌルネコのぬいぐるみと、ハシビロコウのクリアファイルを自宅にいる子達へのお土産に買い、あとにした。年パスが欲しくなった。また来よう。

電車を乗り継いで、末っ子リクエストで本日本来の目的だった有馬温泉へ移動する。到着するとあたりは真っ暗だった。駅から徒歩10分とのことだけど夜道は怖いので大人しく送迎バスを利用する。バスに乗ると割と急な坂の車道をがんがん進むので乗ってほんとによかった。

温浴施設は混みあってはいたけれど、ぎゅうぎゅうで入れないなんてことはなく、ひと通り満喫できた。露天風呂が3階?4階?にあり、階段をのぼってのぼって、たどりついたら当たり前だけど露天だからめちゃくちゃ寒くて、なんだかその状況がおかしくて笑ってしまった。湯船で温まっていても裸で長い階段を上って外に出たら、寒いのん、当たり前やんなあ。

風呂上り、メニューがほぼ売り切れのレストランで、きつねうどん、ビール、枝豆、ちょっと食べ足りなかった末っ子と分けた唐揚げ定食をいただく。末っ子リクエストでもう一度湯船に入り、バタバタと身支度を整え、売店で土産を買い、バスの発車10分前に清算を済ますことができた。電車を乗り継ぎ、帰宅すると10時を過ぎていたけれど、あとは寝るだけなのでね。

また来たいね来ようね。今度はゆっくりと。

帰ってから撮った写真を見ていたら、このレッサーパンダの写真がバンドのアー写みたいだと、長女次女末っ子にウケた。

@negiyama
大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職員、現書き出し小説投稿者、現物件ファンライター。漫画と毛布のヘリが大好き。lit.link/18b85808-ce9f-49ef-8a31-750f71bd2d85