昨夜はゆっくり飲んだおかげで、二日酔いはそんなに無く、いつもどおりに起きることができた。今日は職場近くのおいしいパン屋さんが開く日。お弁当を作らなくていいので、それも気持ちにゆとりが持てた。
顔を洗い洗濯物を干しにベランダに出ると、向かいのお宅の屋根に霜が降りていて雪もちらついていた。干し終わったあと末っ子を起こしに行き、「雪降ってるでー」と声をかけるとパチっと目を開けていた。まだ、降雪が強力な目覚ましとして機能する年頃であることにほっとする。
私が出勤する時には雪は止み、さえざえと晴れ渡っていた。「冬の清掃済みのような空気」だ。これは『Sons』(作/三原順)という漫画のセリフから引用。記憶力に自信がないので正確ではないかもしれないけど。冬の寒い朝に必ず思い出す言葉。
昼休み、ずっと行きたかった職場近くのおいしいパン屋さんに行く。小さいお店で5人までの入場制限があり、到着するといっぱいだったので寒空の元しばし待つ。しかし割とすぐに入ることができた。中は他のパン屋では見られない独創的なパンがたくさん所狭しと並び、目移りが止まらないほど。パンの宝石箱みたいな店内だった。月並みな言い方で自分の文才に呆れる。
悩んで写真の4つのパンと、写っていない6枚切りの食パンを買った。
本当は昼ごはん用には3つにしようと思っていたのだけど、レジに並んでいたら、「焼きたて出来上がりました~」の声を聞き、買ってしまった。「商品大変お熱くなっておりますのでご注意ください」ビニール袋越しでもほかほかで、冷めないようにコートのポケットに入れて持って帰った。
その店オリジナルの総菜パンは、食べたことのない味で、頭の中で星がはじけるようなおいしさ。どちらもチーズがたっぷりで、ふたつ食べるとお腹がいっぱいになってしまった。のこりの総菜パンは夕方に食べ、みかんのタルト的なのんは、持って帰って、夕食後に子供達と分けた。
末っ子が「こんなおいしいものを独り占めして食べようとしてたん?」とするどいことをおっしゃってた。はい、すみません。でも分けたので許して。
実は、こないだ買っておいた賞味期限の近いバウムクーヘンもあり、ちょっとしたスイーツバイキングになった。
今日も腹いっぱいだ。ありがたい。
今晩の晩ごはん時のチャンネル権は私で、久々に『ペリーヌ物語』が観たくなり、子供達の無反応を押し切って再生する。前回の続きではなく、13歳のペリーヌが偶然見つけた池のほとりにある狩猟小屋でひとり暮らしを始めるペリーヌサバイバル編(と勝手に私が呼んでいる)の第29話から。お金が無く、木の枝を削ってフォークやスプーンを作ったり、野草を摘んでスープにしたり、馬のしっぽの毛を釣り糸にして魚を釣ったりと、本編の中でも屈指の名ストーリーがしばらく続く。もう1本、もう1本と深夜まで観てしまった。風呂から上がったあとでも、となりで末っ子が寝ている寝室の布団の中で、スマホで観ていた。大変楽しかった。21世紀の科学万歳。