バタバタ搭乗野郎

寝椅子
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無事に飛行機に乗ることができた。

パニクる俺と話してくれたおすしっくすさんには感謝しかない。

10kgまでの重量制限だと思っていたのは間違いで、実際は30kgの荷物を預け入れることができた。とんでもない誤算だ。おまけに持ち込みの荷物重量がバッグ2つぶんで12.5kgあった。このままでは持ち込みができない。

リュックからスーツケースに無理やり荷物を移した。パツンパツンのスーツケースに座るようにしてファスナーを閉めた。

それでも持ち込みの上限を下回らなかったので、追加料金8000円を払ってリュックごと預けた。switchのドックが壊れなければいいけど……。

離れたところからでもロビーに集まるスマ勢はよくわかった。

時間も余裕もないまま、離れて座っていたおすしっくすさんに感謝を伝えに行く。

バタバタと荷物確認して少し雑談したらオンボーディングの時間になった。

機内では3列並んだ座席の窓際に1人で座り、iPadを取り出してクリスタを触る。聞こえてくる会話や通りすがるシルエットはどこか見知ったものばかりで、スマブラが一番強い飛行機に乗っていることを実感できた。

思うに、自分はSPコミュニティの1人と名乗るにはコミュニティ活動から離れすぎている。

仕事をして、身内と遊んで、好き勝手に人気の出ない絵を描いて、たまにスマブラをしている。

GXに行くと決めた当初から、「有名人に囲まれた海外遠征楽しいな!」という旅にするつもりは一切なかった。客観的な事実として、彼らはみんな多分、志や使命、目的においては人に応援してもらえるようなものをたくさん背負っている人達で、そしてスマブラを通して何らかの努力を現在進行形でして、成果を出してきた人達だ。ただ横に並んで「僕も僕も〜」なんてやるのは申し訳なくなってしまう。

俺はシンプルに海外旅行。ただシンプルにアメリカでやるGXに行って、トーナメントにでて、フリーも含めて勝ったり負けたりして、デケぇ憧れの舞台を観戦して、原稿を進める努力もして帰る観光旅行だ。

そんな中で、数多く参加する日本人の誰かや海外の同キャラ使い、コーディネーター・ボランティアの人達と話をしたり、あわよくば飯を食ったり、2024年のアメリカの空気を楽しんだりをしてきたい。

2024年、いや2025年の海外スマブラ競技シーンがどうなっているのかさっぱりわからん。大会で利益が上げられなくなり、今までのように賞金が出なくなった海外のコミュニティ大会はこれまで通りの規模で開催されるのだろうか。

20代最後の思い出として、何者でもないただのスマブラ好き日本人が今選ぶ旅行先として、今回のGXが間違いじゃなかったらいいなと思いながら、原稿を進めようと思う。

@neisucafe
絵を描いたりゲームしたりしている